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ODBCドライバ・オンライン・ヘルプ
リリース2 (12.2.0.2.0)
E86138-01
2017年6月
ODBCとは
Open Database Connectivity (ODBC)は、1つのアプリケーションが多くの異なるデータソースにアクセスできるようにする標準インタフェースを提供します。アプリケーションのソース・コードは、データソースごとに再コンパイルする必要がありません。データベース・ドライバは、アプリケーションを特定のデータソースにリンクします。データベース・ドライバは、アプリケーションが特定のデータソースにアクセスするためにオンデマンドで呼び出すことのできるダイナミック・リンク・ライブラリです。したがって、アプリケーションはデータベース・ドライバが存在する任意のデータソースにアクセスできます。
ODBCインタフェースには次のものが定義されています。
ODBC関数コールのライブラリ。アプリケーションではこのライブラリを利用してデータソースに接続し、構造化問合せ言語(SQL)文を実行して結果を取り出すことができます。
SQL-99仕様に基づくSQL構文
エラー・コードの標準セット
データソースへの接続とログインの標準的な方法
データ型の標準的な表現
ODBCモデルのコンポーネントを次の図に示します。ODBCアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)を介してドライバ・マネージャをコールして、モデルはODBCアプリケーションから開始されます。ドライバ・マネージャは、Microsoftドライバ・マネージャまたはunixODBCドライバ・マネージャです。ドライバ・マネージャは、ここでもODBC APIを使用してODBCドライバをコールします。ODBCドライバは、データベースAPIを使用し、ネットワーク通信リンク経由でデータベースにアクセスします。この図は、異なる3つのデータベースにアクセスするODBCアプリケーションを示したものです。
関連トピック
Oracle ODBC Driverを使用すると、Microsoft WindowsおよびLinux、Solaris、IBM Advanced Interactive eXecutive (AIX)などのUNIXプラットフォーム上のアプリケーションで、Oracle Net Servicesソフトウェアを使用し、ODBCインタフェースを介して、Oracleデータベースに対する読取りおよび書込みアクセスができます。
Oracle ODBC Driverは、Oracle Call Interface(OCI)のクライアント/サーバー・ソフトウェアを介して、データソースへの要求の送信およびデータソースからの応答を受信します。OCIクライアントとOracleサーバー間の通信には、Oracle Net Services通信プロトコルが使用されます。
Oracle ODBC Driverは、ODBC SQL構文をデータソースにアクセスできる構文に変換します。データソースから結果が戻されると、Oracle ODBC Driverは戻された結果をODBC SQL構文に変換します。
次の図は、前述のOracle ODBC Driverアーキテクチャを示したものです。
* Oracle ODBCリソース・データ定義言語(DLL)ファイル(sqres
xx
.dll
。xx
は言語の略称)には、言語に関連する全情報が含まれています。使用されるデフォルトのリソース・ファイルはsqresus.dll
です。
OCIクライアント/サーバー・ソフトウェアの詳細は、OCIのマニュアルを参照してください。
関連トピック
トピック:
Oracle ODBC Driverリリース12.2.0.2.0の新機能
unixODBC ODBCドライバ・マネージャは、unixODBC–2.3.2からunixODBC–2.3.4にアップグレードされています。
Oracle ODBC Driverリリース12.2.0.1.0の新機能
Microsoft Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10、Linux X86-64 (32/64ビット)、Sun Solaris SPARC64 (32/64ビット)、IBM AIX 5L (32/64ビット)、Sun Solaris X64 (32/64ビット)、HPUX IA64 (32/64ビット)、ZLinux (32/64ビット)オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース12.2.0.1.0ソフトウェアの機能は次のとおりです。
長い識別子のサポートが追加されています。
Oracle ODBC Driverは、128バイトのオブジェクト長をサポートするようになりました。以前のリリースでは、オブジェクト長の制限は30バイトでした。
タイム・ゾーン付きのタイム・スタンプおよびローカル・タイム・ゾーン付きのタイム・スタンプのサポートが追加されています。
この機能により、ODBC TIMESTAMP
データ型を使用している既存のODBCアプリケーションの変更は必要ありません。既存のアプリケーションがODBC TIMESTAMP
データ型を使用し、データベース列がTIMESTAMP
である場合、現在の動作が保持されます。
データベース列TIMESTAMP WITH TIMEZONE
またはTIMESTAMP WITH LOCAL TIMEZONE
の場合、ODBC TIMESTAMP_STRUCT
の時間コンポーネントは、ユーザーのセッションのタイム・ゾーンになります。この動作はユーザーのアプリケーションに透過的で、ODBCアプリケーションへの変更は必要ありません。
Oracle ODBC Driverリリース12.1.0.2.0の新機能
Microsoft Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows 7、Windows 8、Windows 10、Linux X86-64 (32/64ビット)、Sun Solaris SPARC64 (32/64ビット)、IBM AIX 5L (32/64ビット)、Sun Solaris X64 (32/64ビット)、HPUX IA64 (32/64ビット)、ZLinux (32/64ビット)オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース12.1.0.2.0ソフトウェアの機能は次のとおりです。
Microsoft Windows 10プラットフォームが追加されています。
Oracle ODBC Driverリリース12.1.0.1.0の新機能
Microsoft Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows 7、Windows 8、Linux X86-64 (32/64ビット)、Sun Solaris SPARC64 (32/64ビット)、IBM AIX 5L (32/64ビット)、Sun Solaris X64 (32/64ビット)、HPUX IA64 (32/64ビット)、ZLinux (32/64ビット)オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース12.1.0.1.0ソフトウェアの機能は次のとおりです。
Oracle ODBC Driverは、VARCHAR2
、NVARCHAR2
およびRAW
データで32 KBデータ列をサポートするようになりました。
odbc.ini
ファイルまたは接続レベル属性の新しいパラメータ:
SQL_TRANSLATE_ERRORS = {T|F}
[デフォルトはF
(false)]
SQL翻訳フレームワーク機能を使用している移行済のサード・パーティODBCアプリケーションでは、サーバーから返されるエラーがネイティブ・データベース形式を取ると予想されます。ユーザーは、SQL翻訳フレームワーク・モードで稼働しているOracle DatabaseのSQL翻訳プロファイルにエラーの翻訳を登録できます。エラーの翻訳が登録されたら、ODBCアプリケーションのユーザーはオプションSQLTranslateErrors = T
を有効化し、登録に従ってネイティブ・エラーを受け取ることができます。
詳細は、「表: SQLDriverConnect関数コールの接続文字列引数に組み込むことができるキーワード」を参照してください。
Oracle ODBCドライバが、RefCursor
を使用せずに暗黙的結果を返すことのできるストアド・プロシージャの実行をサポートするようになりました。このサポートにより、Oracleに移行したサード・パーティのODBCアプリケーションで、旧ベンダーが提供していたこの同じ機能を使用しやすくなります。
Oracleデータベースの自動増分機能をサポートするためのSQLColAttribute()
フィールド識別子の拡張サポート。Oracle ODBC Driver固有のヘッダー・ファイルsqora.h
をアプリケーションに含めることで、この機能を使用できます。
SQL_COLUMN_AUTO_INCREMENT
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)以降では、Oracleが自動増分列をサポートするため、Oracle ODBC Driverは既存のSQLColAttribute()
識別子SQL_COLUMN_AUTO_INCREMENT
を通じて同じサポートを拡張しました。このプロパティは読取り専用であり、列が自動増分の場合にSQL_TRUE
を返し、それ以外の場合にSQL_FALSE
を返します。
SQL_ORCLATTR_COLUMN_PROP
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)以降では、Oracle ODBC Driverは、列の属性を返す新しいドライバ固有フィールド識別子SQL_ORCLATTR_COLUMN_PROP
をサポートします。この識別子は、次に示すようにすべての列プロパティを持つSQLULEN
値を返します。
+-----------------------------------------+ | 32 |...| 10 | 9 | 8 |......| 3 | 2 | 1 | +-----------------------------------------+ | | | | | |-> Column is auto-increment? | |-> Auto value is always generated? |-> If generated by default when null?
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)でサポートされるODBC API
SQLMoreResults()
暗黙的結果のODBCサポートを実装します。
Oracle ODBC Driverリリース11.2.0.1.0の新機能
Microsoft Windows XP、Microsoft Windows 2003 Server、Microsoft Windows Vista、Linux X86-32 (RHEL AS 4、5)、Linux X86-64 (RHEL AS 4、5)(32/64ビット)、Sun Solaris SPARC64 (9、10)(32/64ビット)、IBM AIX 5L 5.2 (32/64ビット)、Linux IA64 (64ビット)、Linux on Power (32/64ビット)、Sun Solaris X64 (64ビット)、Hewlett Packard Itanium (32/64ビット)オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース11.2.0.1.0ソフトウェアの機能は次のとおりです。
LONG
およびLONG
RAW
データのプリフェッチ
Oracle ODBC Driverは、ODBCアプリケーションのパフォーマンスを向上させるために、LONG
またはLONG RAW
データをプリフェッチするように拡張されています。これを行うには、WindowsではLONG
データの最大サイズ(MaxLargeData
)をレジストリに設定し(データソース名(DSN)にレジストリ・キーMaxLargeData
を追加する必要もあります)、UNIXプラットフォームではodbc.ini
ファイルにこれを手動で設定する必要があります。この機能強化により、ユーザーが設定したMaxLargeData
サイズに応じてOracle ODBC Driverのパフォーマンスが最大10倍向上します。MaxLargeData
のデフォルト値は0です。設定できるMaxLargeData
の最大値は64KB (65536バイト)です。
MaxLargeData
の値が65536より大きい値に設定されていても、フェッチされるデータは65536バイトのみです。データベースに65536バイトより大きいLONG
またはLONG RAW
データが含まれる場合、MaxLargeData
を単一行フェッチが発生して完全なLONG
データをフェッチする0(デフォルト値)に設定します。ポーリング以外のモードでMaxLargeData
サイズより少ないバッファ・サイズを渡すと、データベースのLONG
データ・サイズがバッファ・サイズより大きい場合には、データの切捨てエラーが発生します。
メタデータをフェッチするためのOCIDescribeAny()
の使用オプション
アプリケーションが、REF CURSORS
を返す小さなパッケージ・プロシージャを大量にコールする場合、ドライバにOCIDescribeAny()
の使用を強制することでパフォーマンスを向上させることができます。このオプションを有効にするには、UNIXプラットフォームで、またWindowsではレジストリを使用して、odbc.ini
のUseOCIDescribeAny
の値をT
(True)に設定します。デフォルト値はF
(False)です。
Oracle ODBC Driverリリース11.1.0.1.0の新機能
Windows XP、Linux、SolarisおよびIBM AIXオペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース11.1.0.1.0ソフトウェアの機能は次のとおりです。
RULEヒントを無効化(DRH接続文字列)
新しい接続オプション「RULEヒントを無効化」が追加されました。これにより、ユーザーは、カタログAPIでRULEヒントを使用するかどうかを選択するオプションを指定できます。カタログAPIのODBCドライバのパフォーマンスを向上させるための変更が行われました。オプションのデフォルト値は、RULEヒントがカタログAPIで使用されないことを意味するTRUE
です。
NUMBERをFLOATとしてバインド(BNF接続文字列)
新しい接続オプション「NUMBERをFLOATとしてバインド」が追加されました。列に浮動小数点データが含まれる場合にFLOAT
としてのNUMBER
列の列バインディングを導入することにより、バインド変数をFLOAT
として使用する問合せ実行が高速になります。
文キャッシング
各セッションの文のキャッシュを提供および管理するOCI文キャッシュ機能のサポートが追加されました。OCI文のキャッシュ・オプションのサポートを実装することで、ユーザーが同じ接続で同じ文を複数回解析する場合にOracle ODBC Driverのパフォーマンスが向上します。文キャッシュ・フラグのデフォルト値はFALSE
です。
Oracle ODBC Driverリリース10.1.0.2.0の新機能
Windows 98、Windows 2000、Windows XPおよびWindows NT X86オペレーティング・システム用のOracle ODBC Driverリリース10.1.0.2.0ソフトウェアの機能は次のとおりです。
TIMESTAMP
をDATE
としてバインド(BTD接続文字列)
新規の「TIMESTAMP
をDATE
としてバインド」接続オプションが追加されました。これによりODBCドライバのSQL_TIMESTAMP
データ型を、OracleのTIMESTAMP
データ型ではなくDATE
データ型でバインドできます(これはデフォルトです)。
MONTHNAME (exp)
関数
日付式で表される月の名前を返すMONTHNAME (exp)
関数のサポートが追加されました。たとえば、「April」などです。
DAYNAME (exp)
関数
日付式で表される日の名前を返すDAYNAME (exp)
関数のサポートが追加されました。たとえば、「Tuesday」などです。
インスタント・クライアントの構成
インスタント・クライアント・モードの構成がサポートされるようになりました。
Oracle ODBC Driverリリース10.1.0.2.0の変更
Oracle ODBC Driverリリース10.1.0.2.0で変更された機能、また将来廃止される可能性のある機能は次のとおりです。
Microsoft Transaction Serverの無効化
Microsoft Transaction Server (MTS)を無効にするデフォルト設定が、FALSE
からTRUE
に変更されました。MTSのサポートは、デフォルトで無効になっています。
浮動小数点のデータ型
Oracleのデータ型であるBINARY_FLOAT
およびBINARY_DOUBLE
は、ODBCデータ型のSQL_REAL
およびSQL_DOUBLE
にそれぞれマップされるように変更されました。
SQLGetDataの拡張(GDE接続文字列)
このリリースでは、SQLGetData
の拡張接続は廃止されました。このオプションの機能は常に使用できます。
LONG列の強制取り出し(FRL接続文字列)
このリリースでは、「LONG列強制取り出し」接続オプションは廃止されました。このオプションの機能は常に使用できます。
「翻訳オプション」構成タブ
このリリースでは、「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスにあった「翻訳オプション」タブが削除されました。
リリース・ノート
リリース・ノートのファイル名が、ODBCRelnotes.wri
からODBCRelnotesUS.htm
に変更されました。
関連項目:
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Oracle ODBC 3.0 Driverでサポートされていない機能。
Oracle ODBC Driverは、ODBC 3.0の次にあげる機能はサポートしていません。
期間データ型
SQL_C_UBIGINT
およびSQL_C_SBIGINT
Cデータ型識別子
共有接続
共有環境
SQLSetConnectAttr
のSQL_LOGIN_TIMEOUT
属性
Oracle ODBC Driverは、次にあげるSQL文字列関数はサポートしていません。
BIT_LENGTH
CHAR_LENGTH
CHARACTER_LENGTH
DIFFERENCE
OCTET_LENGTH
POSITION
Oracle ODBC Driverは、次にあげるSQL数値関数はサポートしていません
ACOS
ASIN
ATAN
ATAN2
COT
DEGREES
RADIANS
RAND
ROUND
Oracle ODBC Driverは、次にあげるSQL時間、日付および間隔関数はサポートしていません。
CURRENT_DATE
CURRENT_TIME
CURRENT_TIMESTAMP
EXTRACT
TIMESTAMPDIFF
次の表に、Oracle ODBC Driverキットによってインストールされるファイルを示します。
表: Oracle ODBC Driverキットでインストールされるファイル
説明 | Windowsインストールのファイル名 | UNIXインストールのファイル名 |
---|---|---|
Oracle ODBCデータベース・アクセスDLL |
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libsqora.so.12.1 |
Oracle ODBC Driver設定DLL |
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なし |
Oracle ODBCリソースDLL |
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なし |
日本語用のOracle ODBCリソースDLL |
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なし |
Oracle ODBC Driverメッセージ・ファイル |
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日本語用のOracle ODBC Driverメッセージ・ファイル |
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Oracle ODBC Driverリリース・ノート |
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Oracle ODBC Driver Instant Clientリリース・ノート |
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Oracle ODBC Driverヘルプ・ファイル |
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日本語用のOracle ODBC Driverヘルプ・ファイル |
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Oracle ODBC Driver Instant Clientインストール・スクリプト |
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Oracle ODBC Driver Instant Clientアンインストール・スクリプト |
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なし |
Microsoftドライバ・マネージャおよびAdministratorファイル
Microsoft ODBC 3.52コンポーネントとともにインストールされるファイルのリストは、Microsoft ODBC 3.52 Software Development Kit and Programmer's Referenceを参照してください。
Microsoft ODBCコンポーネントは、Microsoft Data Access Component (MDAC)キットに含まれています。WindowsのOracle ODBC Driverは、MDACバージョン2.8を使用してテストされています。
unixODBCドライバ・マネージャおよびAdministratorファイル
unixODBCドライバ・マネージャとともにインストールされるファイルのリストは、unixODBCのREADMEファイルおよびINSTALLファイルを参照してください。
ODBCは、次の2つの分野でドライバの準拠レベルを定義しています。
ODBC Application Program Interface (API)
ODBC SQL-99の構文
Oracle ODBC Driverは、APIのすべてのコア機能と、レベル1およびレベル2機能セットの一部をサポートしています。
Oracle ODBC DriverはSQL-92のエントリ・レベル仕様のスーパーセットであるSQL-99のコア仕様と広く互換性があります。SQL-99でサポートされる機能のリストを取得するには、アプリケーションにおいて適切な情報型を指定してSQLGetInfoをコールしてください。
データソースを構成する前に、ネットワーク・データベース・サービスを構成して各Transparent Network Substrate (TNS)サービス名のエントリを構成する必要があります。これを行うには、Oracle Net Configuration Assistant (NETCA).を使用します
NETCAを使用してtnsnames.oraファイルに各TNSサービス名のエントリを作成できます。Oracle Net Servicesのインストール時に、NETCAもインストールされます。
Oracle ODBC DriverをインストールしてOracle Net Servicesを構成した後、Oracle ODBC Driverを使用する前に、データソースを構成する必要があります。
アプリケーションとデータソース間で通信を行うには、構成情報が設定されている必要があります。Oracle ODBC Driverは、この構成情報からアクセス対象の情報を取得します。
データソースは、アクセス対象のデータと、それに対応付けられたオペレーティング・システム、データベース管理システムおよびデータベース管理システムにアクセスするためのネットワーク・プラットフォームで構成されます。Oracle ODBC Driverが発行する要求のデータソースはOracleデータベースであり、このデータソースはOracle Net Servicesによるトランスポートをサポートしています。
Oracleデータソースを構成または追加するには
Oracle ODBC Driverをインストールしたら、ODBCデータソース管理者を使用して、各OracleデータベースにOracleデータソースを構成または追加します。Oracle ODBC Driverは、データソースを追加する際にユーザーが入力する情報を使用してデータにアクセスします。次の手順を実行します。
「スタート」メニューから「プログラム」→「管理ツール」→「データ ソース (ODBC)」を選択します。インストールされているドライバのリストが表示されます。
新規データ ソースの作成ウィンドウで「追加」をクリックし、インストール済ドライバのリストで「Oracle ODBC Driver」を選択します。
「終了」をクリックします。「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスが表示されます。DSNとTNSサービス名は必ず入力する必要があります。このダイアログ・ボックスでその他の必要な情報を入力することも、フィールドを空白のままにして、アプリケーションを実行するときに情報を指定することもできます。
データを入力したら、「OK」をクリックするか[Enter]を押します。
データソースはいつでも変更または削除できます。次の項では、データソースの追加、変更または削除方法を説明します。
Oracleデータソースを変更するには
「スタート」メニューから「プログラム」→「管理ツール」→「データ ソース(ODBC)」を選択します。
「ODBC データ ソース アドミニストレータ」ダイアログ・ボックスで、データソースのリストからデータソースを選択し、「構成」をクリックします。「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスで、必要に応じてオプション値を変更し、「OK」をクリックします。
Oracleデータソースを削除するには
次のスクリーンショットは「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスの例を示したものです。
次のリストは、前図に示した「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスにあるメイン設定オプションおよびフィールドの説明です。ダイアログ・ボックスの下半分にあるタブは次以降のトピックで説明します。
データソース名 (DSN) - ODBCでデータソースを識別する名前。たとえば、「odbc-pc」です。DSNを入力してください。
説明 - データソースに含まれているデータについての説明やコメント。たとえば、「全従業員の入社日、給与履歴、現行評価」などとします。「説明」フィールドはオプションです。
TNSサービス名 - ODBCドライバがデータを取得するOracleデータベースの位置。これは、Oracle Net Servicesを構成したときに、Oracle Net Configuration Assistant (NETCA).を使用して入力したものと同じ名前です詳細は、NETCAのドキュメントと、を参照してください。TNSサービス名は、使用可能なTNS名のプルダウン・リストから選択できます。たとえば、「ODBC-PC」を選択します。TNSサービス名を入力する必要があります。
ユーザーID - データにアクセスするために使用するサーバー上のアカウントのユーザー名です。たとえば、「scott」です。「ユーザーID」フィールドはオプションです。
DSNとTNSサービス名は必ず入力する必要があります。このダイアログ・ボックスでその他の情報を入力することも、フィールドを空白のままにして、アプリケーションを実行するときに情報を指定することもできます。
前述のメイン設定オプションの他に、「接続テスト」ボタンがあります。このボタンは、DSN名定義で指定されたデータベースに接続することによってODBC環境が適切に構成されているかを確認します。「接続テスト」ボタンを押し、ユーザー名およびパスワードを入力してください。
「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスの下半分にあるオプション・タブの説明は、次のリンクのいずれかをクリックします。
次のスクリーンショットは、「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスにある「アプリケーション」タブの例を示したものです。
図: 「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスの「アプリケーション」オプション・タブ
次のリストは、前図で示した「アプリケーション」タブにあるフィールドの説明です。
結果セットを有効化 - Oracle結果セットの処理を有効にします。結果セットがアプリケーションに必要ない場合、結果セットのサポートを無効にできます。パッケージからの結果セットを含んでいないプロシージャ・コールは、少々パフォーマンスが低下します。デフォルトでは、結果セットは有効です。
問合せタイムアウトを有効化 - SQL問合せで、タイムアウトを有効にします。デフォルトでは、Oracle ODBC DriverはSQLSetStmtAttr関数用にSQL_ATTR_QUERY_TIMEOUT
属性をサポートします。このボックスが選択されていない場合、Oracle ODBC Driverは、「不可」メッセージを返します。デフォルトでは、問合せタイムアウトは有効です。
読取専用接続 - 読取り専用アクセスを指定するには、このボックスを選択します。デフォルトは、書込み可能な接続です。
カーソル・クローズを有効化 - カーソル・クローズを有効にします。デフォルトでは、カーソル・クローズは無効(フィールドが空)になっています。これは、不必要なパフォーマンス低下の原因となるためこの動作が望ましくない場合に、カーソルのクローズをコールしてもOCIカーソルのクローズが強制されないことを意味します。カーソルのクローズをコールしたときにOCIカーソルを強制的にクローズする場合は、カーソル・クローズを有効にします。
スレッド・セーフティを有効化 - データソースについてスレッド・セーフティを無効にすることもできます。スレッド・セーフティが不要な場合は、このオプションを指定しなければスレッド・セーフティのオーバーヘッドをなくすことができます。デフォルトではスレッド・セーフティは有効です。
バッチ自動コミット・モード - デフォルトでは、すべての文が成功した場合、コミットが実行されます。
数値の設定 - 文字列としてバインドされた数値データの受け渡しで、小数点文字や3桁セパレータを決定する数値設定を指定します。このオプションでは、Oracle NLSの設定(デフォルトの設定)、Microsoftのデフォルトの地域設定(Oracle OLE DBドライバの動作と合わせ相互運用性を向上)、US数値設定(英語環境以外でMS AccessまたはDAO (Database Access Object)を使用する際に必要)の選択ができます。
次のスクリーンショットは、「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスにあるOracleオプション・タブの例を示したものです。
図: 「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスの「Oracle」オプション・タブ
次のリストは、前図で示した「Oracle」タブにあるフィールドの説明です。
フェッチ・バッファ・サイズ - 単一の問合せでアプリケーション・プログラムがリクエストする行数に関係なく、ODBCドライバがOracleデータベースから一度にプリフェッチするデータの行数を決定するために使用されるメモリー量。ただし、プリフェッチされる行数は、単一の問合せで指定された列の幅と数に依存します。通常一度に20行未満をフェッチするアプリケーションでは、低速なネットワーク接続上で動作する場合や非常に負荷の高いサーバーにアクセスする場合には特に、レスポンス時間が向上します。フェッチ・バッファ・サイズを大きく設定しすぎると、レスポンス時間が悪化したり、メモリーを大量に消費したりすることがあります。
LOBを有効化 - Oracle LOBの書込みを可能にします。アプリケーションにOracle LOBの書込みが不要であれば、LOBのサポートは無効にできます。LOBを有効にすると、INSERT文とUPDATE文の処理時にわずかながらパフォーマンスが低下します。LOBの書込みはデフォルトで有効ですが、LOBデータ型をサポートしないOracleデータベースでは無効になります。
ステートメントのキャッシングを有効化 - 文キャッシュ機能を有効にします。これにより、ユーザーが問合せおよび関連パラメータの同じテキストを複数回解析する必要がある場合に、問合せの解析パフォーマンスが向上します。デフォルトでは無効になります。
キャッシュバッファサイズ - 文のキャッシュには、サービス・コンテキスト(OCI_ATTR_STMTCACHESIZE
)の属性を使用して変更可能な最大サイズ(文の数)があります。デフォルトのキャッシュ・バッファ・サイズは20で、文キャッシングのオプションが有効化されている場合にのみ使用されます。キャッシュ・バッファ・サイズを0に設定すると、文のキャッシング機能は無効になります。
最大トークン・サイズ - トークン・サイズを4 KB (4096バイト)から開始する最も近い1 KB (1024バイト)の倍数に設定します。デフォルト・サイズは8 KB (8192バイト)です。設定できる最大値は128 KB (131068バイト)です。
ORAエラーを変換 - SQL翻訳フレームワーク機能を使用している移行済のサード・パーティODBCアプリケーションでは、サーバーから返されるエラーがネイティブ・データベース形式を取ると予想されます。このオプションを有効にすると、SQL翻訳プロファイルに登録されているエラー翻訳に基づいたネイティブ・エラーを受け取ることができます。
空の文字列を変換 - Oracle Databaseに移行されたサード・パーティのODBCアプリケーションでは、空の文字列データを処理する必要があります(Oracle Databaseでは表の列にある空の文字列データが処理されません)。このオプションを有効にすると、アプリケーションで空の文字列データの挿入または取得ができるようになります。
「Oracle」タブの「フェイルオーバー」領域には次のフィールドがあります。
フェイルオーバーを有効化 - Oracle Fail SafeとOracle Parallel Serverのフェイルオーバーの再試行を有効にします。このオプションは、Oracle Fail SafeとOracle Parallel Serverのフェイルオーバー機能に対する拡張です。このオプションで追加フェイルオーバー再試行が構成可能になります。デフォルトは有効です。
再試行 - 接続のフェイルオーバーを試みる回数。デフォルトは10回です。
遅延 - フェイルオーバーを試みる間隔の秒数。デフォルトは10秒です。
次のスクリーンショットは、「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスにあるWorkaroundsオプション・タブの例を示したものです。
図: 「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスの「Workarounds」オプション・タブ
次のリストは、前図で示した「Workarounds」タブにあるフィールドの説明です。
TIMESTAMPをDATEとしてバインド - このボックスを選択すると、Oracle ODBC Driverにより、SQL_TIMESTAMP
パラメータがOracleのTIMESTAMP
型でなくDATE
型で強制的にバインドされます(デフォルト)。
SQL_WCHAR強制サポート - このボックスを選択すると、SQLDescribeCol、SQLColumnsおよびSQLProcedureColumnsにより、SQL_CHAR
列にはSQL_WCHAR
のデータ型、SQL_VARCHAR
列にはSQL_WVARCHAR
のデータ型、およびSQL_LONGVARCHAR
列にはSQL_WLONGVARCHAR
のデータ型がそれぞれ無条件で戻されるようになります。この機能により、これらのODBCコールの結果に依存するアプリケーション(たとえば、ADOアプリケーション)でのUnicodeのサポートが可能になります。デフォルトでは、このサポートは無効になっています。
MTS無効 - このボックスの選択を解除すると、Microsoft Transaction Server (MTS)サポートが有効になります。MTSのサポートは、デフォルトで無効になっています。
METADATA IDデフォルトにSQL_TRUEをセット - このボックスを選択すると、SQL_ATTR_METADATA_ID
接続と接続時の文属性のデフォルト値がSQL_TRUE
に変更されます。通常ではSQL_ATTR_METADATA_ID
はSQL_FALSE
がデフォルトです。接続後に明示的に属性値を変更するアプリケーションのODBCコールが、このオプションにより影響を受けることはなく、関数は問題なく終了します。デフォルトでは、このオプションは無効です。
LONG列データのサイズをプリフェッチ - LONG
またはLONG RAW
データをプリフェッチしてODBCアプリケーションのパフォーマンスを向上させるには、この値を設定します。この機能強化により、ユーザーが設定したプリフェッチ・サイズに応じてOracle ODBC Driverのパフォーマンスが最大10倍向上します。デフォルト値は0 (ゼロ)です。設定できる最大値は64KB (65536バイト)です。
プリフェッチ・サイズの値が65536より大きい値に設定されていても、フェッチされるデータは65536バイトのみです。データベースに65536バイトより大きいLONG
またはLONG RAW
データが含まれる場合、プリフェッチ・サイズを単一行フェッチが発生して完全なLONG
データをフェッチする0(デフォルト値)に設定します。ポーリング以外のモードでプリフェッチ・サイズより少ないバッファ・サイズを渡すと、データベースのLONG
データ・サイズがバッファ・サイズより大きい場合には、データの切捨てエラーが発生します。
SQLDescribeParamを無効化 - SQLDescribeParam
関数が有効な場合、すべてのパラメータに対してSQL_VARCHAR
データ型が戻されます。SQL_WCHAR強制サポート関数も有効な場合は、すべてのパラメータに対してSQL_WVARCHAR
データ型が戻されます。デフォルトでは、この関数は有効です。
NUMBERをFLOATとしてバインド - このボックスを選択すると、Oracle ODBC Driverで、FLOAT
データを含むNUMBER
列がBinary Float (デフォルト)ではなくFloatとしてバインドされます。
RULEヒントを無効化 - このボックスの選択を解除すると、カタログ問合せで指定されているRULEヒント
が有効になります。デフォルトでは、RULEヒント
のオプションは無効です。
OCIDescribeAnyを使用 - このボックスを選択すると、アプリケーションがREF CURSORS
を戻す小さなパッケージ・プロシージャを頻繁にコールする場合にドライバにOCIDescribeAny()
の使用を強制することで、パフォーマンスが向上します。
関連項目:
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次のスクリーンショットは、「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスにあるSQL Server移行オプション・タブの例を示したものです。
図: 「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスのSQL Server移行オプション・タブ
前図のSQLサーバー移行オプション・タブのフィールドは次のとおりです。
Enable EXEC Syntax - SQL Server EXEC構文のサポートを有効にします。Oracleデータベース・サーバーによって処理される前に、EXEC文で指定されるサブプログラム・コールは、対応するOracleサブプログラム・コールに変換されます。デフォルトではこのオプションは無効になっています。
スキーマ - 変換されたOracleサブプログラムは、ユーザーのデフォルト・スキーマに定義されます。しかし、同じSQL Serverデータベースからのすべてのサブプログラムを、データベース名をスキーマ名としてOracleスキーマに移行する場合、このフィールドは「データベース」に設定します。同じSQL Serverユーザーに所有されていたすべてのサブプログラムを同じOracleスキーマに定義する場合、このフィールドは「オーナー」に設定します。デフォルトでは、このフィールドは空欄になっています。
Oracleサーバーは、トランザクション間のロック競合が解消されるまで無期限に待機します。Oracle ODBC Driverのoraodbc.ini
ファイルのLockTimeOut
エントリを設定することで、Oracleサーバーがロックの解消を待機する時間を制限できます。LockTimeOut
パラメータに入力する値は、Oracleサーバーがリクエストしたロックを取得できない場合にタイムアウトになるまでの秒数です。次の例では、Oracleサーバーは60秒後にタイムアウトになります。
[Oracle ODBC Driver Common] LockTimeOut=60
Oracle ODBC Driverでは、データソースに接続するために、使用するコンピュータにOCIクライアント・ソフトウェアがインストールされていて、対応するリスナーがOracleサーバーで実行されていることが必要です。Oracle Net Services for Windowsは、ダイナミック・リンク・ライブラリ(DLL)に基づくアプリケーションです。Oracle Net Servicesの詳細は、Oracle Net Servicesのマニュアルを参照してください。
接続処理の一部として、アプリケーションがユーザーに情報を要求することがあります。アプリケーションからOracleデータソースについての情報を要求された場合は、次の手順を実行します。
アプリケーションは、データソース内のデータにアクセスするためにはデータソースに接続する必要があります。データソースに接続するタイミングは、アプリケーションによって異なります。たとえば、アプリケーションがユーザーの要求時にのみデータソースに接続する場合もあれば、起動時に自動的に接続する場合もあります。アプリケーションがいつデータソースに接続するかは、そのアプリケーションのマニュアルを参照してください。
すべてのユーザー:
プログラマ:
この項には、期限切れパスワードに関する情報が含まれます。
期限切れパスワードの動作
データベースの接続時にパスワードが期限切れの場合、パスワードを変更するよう要求されます。正常にパスワードが変更されると、データベースに接続されます。ただし、SQL_DRIVER_NOPROMPT
パラメータ値を使用してSQLDriverConnect
コールでデータベースに接続すると、Oracle ODBC Driverはパスワードを変更するよう要求しません。かわりにエラーとなり、パスワードが期限切れであることを示すエラー番号およびメッセージを表示します。
Oracle Net Servicesを使用してOracle ODBC DriverのTNSサービス名を作成するには、Oracle Net Servicesと同時にインストールされるOracle Net Configuration Assistant (NETCA)を使用します。NETCAによって、Oracle ODBC DriverのTNSサービス名のエントリがtnsnames.oraファイルに作成されます。
Oracle ODBC DriverはSQL-92のエントリ・レベル仕様のスーパーセットであるSQL-99のコア仕様と広く互換性があります。Oracleの文法に加えて、ODBC仕様の付録Cで概要を説明しているベンダー固有のエスケープ・シーケンスもサポートしています。ODBCの設計に従って、Oracle ODBC Driverは固有のSQL構文をOracleデータベースに渡します。
トピック:
OracleのDATE
データ型およびTIMESTAMP
データ型のセマンティクスは、同じ名前を持つODBCデータ型に正確には対応していません。OracleのDATE
データ型には日付情報および時間情報の両方が、SQL_DATE
データ型には日付情報のみが含まれます。またOracleのTIMESTAMP
データ型にも日付情報および時間情報が含まれますが、ここでは小数秒まで正確に表示されます。ODBCドライバでは、OracleのDATE
およびTIMESTAMP
列の両方のデータ型がSQL_TIMESTAMP
としてレポートされ、情報の紛失が回避されています。また、ODBCドライバにより、SQL_TIMESTAMP
パラメータがOracleのSQL_TIMESTAMP
値としてバインドされます。
リリース10.1以降のOracleサーバーに接続すると、ODBCドライバにより、Oracleの浮動小数点のデータ型であるBINARY_FLOAT
およびBINARY_DOUBLE
が、ODBCデータ型であるSQL_REAL
およびSQL_DOUBLE
にそれぞれマップされます。以前のリリースでは、SQL_REAL
およびSQL_DOUBLE
がOracleの汎用数値データ型にマップされていました。
Oracle ODBC DriverおよびOracleデータベースでは、データ型について制限があります。次の表に、これらの制限を示します。
表: データ型のOracle ODBC DriverおよびOracleデータベースの制限
制限されるデータ型 | 説明 |
---|---|
リテラル |
OracleデータベースではSQL文内のリテラルが4,000バイトに制限されます。 |
SQL_LONGVARCHARおよびSQL_WLONGVARCHAR |
|
SQL_LONGVARCHARおよびSQL_LONGVARBINARY |
Oracleデータベースでは1つの表ではLONGデータ列を1つしか使用できません。LONGデータ型には |
エラーが発生すると、Oracle ODBC Driverは固有のエラー番号、SQLSTATE
(ODBCエラー・コード)およびエラー・メッセージを戻します。Oracle ODBC Driverが検出したエラーとOracleサーバーが戻したエラーの両方から、Oracle ODBC Driverがこの情報を導出します。
固有のエラー
データソースで発生したエラーについては、Oracle ODBC DriverはOracleサーバーから戻された固有のエラーを戻します。Oracle ODBC Driverまたはドライバ・マネージャがエラーを検出した場合は、Oracle ODBC Driverは0 (ゼロ)という固有のエラーを戻します。
SQLSTATE
データソースで発生したエラーについては、Oracle ODBC Driverは戻された固有のエラーを適切なSQLSTATE
にマップします。Oracle ODBC Driverがエラーを検出した場合は、Oracle ODBC Driverが適切なSQLSTATE
を生成します。ドライバ・マネージャがエラーを検出した場合は、ドライバ・マネージャが適切なSQLSTATE
を生成します。
エラー・メッセージ
データソースで発生したエラーについては、Oracle ODBC DriverはOracleサーバーから戻されたメッセージに基づくエラー・メッセージを戻します。Oracle ODBC Driverまたはドライバ・マネージャで発生したエラーについては、Oracle ODBC DriverはSQLSTATE
に関連するテキストに基づくエラー・メッセージを戻します。
エラー・メッセージのフォーマットは次のとおりです。
[vendor] [ODBC-component] [data-source] error-message
大カッコ([ ])内の接頭辞によってエラーのソースが識別されます。次の表に、Oracle ODBC Driverが戻すこれらの接頭辞の値を示します。エラーがデータソースで発生したときは、[vendor]および[ODBC-component]という接頭辞によって、ベンダーと、データソースからエラーを受け取るODBCコンポーネントの名前が識別されます。
表: Oracle ODBC Driverが戻す接頭辞のエラー・メッセージ値
エラー・ソース | 接頭辞 | 値 |
---|---|---|
ドライバ・マネージャ |
[vendor][ODBC-component][data-source] |
[Microsoft/unixODBC][ODBC Driver Manager]N/A |
Oracle ODBC Driver |
[vendor][ODBC-component][data-source] |
[ORACLE][ODBC Driver]N/A |
Oracleサーバー |
[vendor][ODBC-component][data-source] |
[ORACLE][ODBC Driver]N/A |
たとえば、次に示すフォーマットのようにエラー・メッセージに[Ora]という接頭辞が含まれない場合、そのエラーはOracle ODBC Driverのエラーであり、自明であるために接頭辞が省略されています。
[Oracle][ODBC]Error message text here
次に示すフォーマットのようにエラー・メッセージに[Ora]という接頭辞が含まれる場合、Oracle ODBC Driverのエラーではありません。
[Oracle][ODBC][Ora]Error message text here
エラー・メッセージのテキストが次に示す接頭辞で始まる場合は、そのエラーについての詳しい情報がOracleサーバーのマニュアルに記載されています。
ORA-
Oracle Net Servicesエラーおよびトレース・ロギングは、OCIソフトウェアがインストールされたWindowsシステムのORACLE_HOME
\NETWORK
ディレクトリまたはUNIXシステムのORACLE_HOME
/NETWORK
ディレクトリの下、具体的にはそれぞれlogディレクトリとtraceディレクトリにあります。データベース・ロギングは、Oracleサーバー・ソフトウェアがインストールされたWindowsシステムのORACLE_HOME
\RDBMS
ディレクトリまたはUNIXシステムのORACLE_HOME
/rdbms
ディレクトリにあります。
サーバーのエラー・メッセージの詳細は、Oracleサーバーのマニュアルを参照してください。
次の表に、SQLDriverConnect
関数コールの接続文字列引数に組み込むことができるキーワードを示します。指定されていないキーワードは、データソースのAdministratorのエントリから読み込まれます。接続文字列に指定される値はAdministratorのエントリに格納されている値を上書きします。SQLDriverConnect
関数の詳細は、Microsoft ODBC 3.52 Software Development Kit and Programmers Referenceを参照してください。
表: SQLDriverConnect関数コールの接続文字列引数に組み込むことができるキーワード
キーワード | 意味 | コメント |
---|---|---|
DSN |
ODBCデータソース名 |
ユーザー指定名。 |
DBQ |
TNSサービス名 |
ユーザー指定名。 |
UID |
ユーザーIDまたはユーザー名 |
ユーザー指定名。 |
PWD |
パスワード |
ユーザー指定パスワード。空のパスワードに対しては、PWD=;と指定。 |
DBA |
データベース属性 |
W=書込みアクセス。 R=読取り専用アクセス。 |
APA |
アプリケーション属性 |
T=スレッド・セーフティ有効。 F=スレッド・セーフティ無効。 |
RST |
結果セット |
T=結果セット有効。 F=結果セット無効。 |
QTO |
問合せタイムアウトのオプション |
T=クエリー・タイムアウト有効。 F=クエリー・タイムアウト無効。 |
CSR |
カーソル・クローズ |
T=カーソル・クローズ有効。 F=カーソル・クローズ無効。 |
BNF |
|
T= F= |
DRH |
RULEヒントを無効化 |
T=RULEヒントを無効化。 F=RULEヒントを有効化。 |
BAM |
バッチ自動コミット・モード |
IfAllSuccessful=すべての文が正常終了した場合のみ、コミット(以前の動作)。 UpToFirstFailure=最初の失敗の文までコミット(V7 ODBCの動作)。 AllSuccessful=すべての正常終了した文をコミット(Oracleデータベースに接続されている場合のみ。他のデータベースの場合、V7と同じ動作)。 |
FBS |
フェッチ・バッファ・サイズ |
ユーザー指定の数値(バイト単位で0以上を指定)。 デフォルトは60,000バイトです。 |
FEN |
フェイルオーバー |
T=フェイルオーバー有効。 F=フェイルオーバー無効。 |
FRC |
フェイルオーバー再試行数 |
ユーザー指定の数値。 デフォルトは10です。 |
FDL |
フェイルオーバー遅延 |
ユーザー指定の数値。 デフォルトは10です。 |
LOB |
LOB書込み |
T=LOB有効。 F=LOB無効。 |
MTS |
Microsoft Transaction Serverサポート |
T=無効。 F=有効。 |
FWC |
|
T=強制 F=強制 |
EXC |
EXEC構文 |
T=EXEC構文有効。 F=EXEC構文無効。 |
XSM |
スキーマ・フィールド |
Default=デフォルト。 Database=データベース名。 Owner=所有者名。 |
MDI |
メタデータIDのデフォルトの設定 |
T= F= |
DPM |
|
T= F= |
BTD |
|
T= F= |
NUM |
数値の設定 |
NLS=Oracle NLS数値設定を使用(小数点および3桁区切りの決定)。 MS=Microsoft地域設定を使用。 US=US設定を使用。 |
ODA |
|
T=アプリケーションが F= |
STE |
SQLでORAエラーを変換 Oracle ODBC DriverがOracleエラー・コードを変換するかどうかを指定 |
T=ORAエラーを変換。 F=ORAエラーを変換しない。デフォルトでは、 |
TSZ |
トークン・サイズ |
ユーザー指定の数値。 トークン・サイズを4 KB (4096バイト)から開始する最も近い1 KB (1024バイト)の倍数に設定します。デフォルト・サイズは8 KB (8192バイト)です。設定できる最大値は128 KB (131068バイト)です。 |
次のキーワードが接続文字列に指定された場合、Oracle ODBC DriverはAdministratorで定義されている値を読み取りません。
DRIVER={Oracle ODBC Driver}
有効な接続文字列の例:
1) DSN=Personnel;UID=Kotzwinkle;PWD=;2) DRIVER={Oracle ODBC Driver};UID=Kotzwinkle;PWD=whatever;DBQ=instl_alias;DBA=W;
次の表では、SQLDriverConnect接続文字列で必要なキーワードを説明しています。
表: SQLDriverConnect接続文字列で必要なキーワード
キーワード | 説明 |
---|---|
DSN |
データソース名。 |
DBQ |
TNSサービス名。「Oracle ODBC DriverのTNSサービス名の作成」を参照してください。詳細は、Oracle Net Servicesのマニュアルを参照してください。 |
UID |
ユーザーのログインIDまたはユーザー名。 |
PWD |
ユーザー指定のパスワード。 |
Oracleサーバーは、トランザクション間のロック競合が解消されるまで無期限に待機します。データソースに接続する前にODBC SQLSetConnectAttr
関数をコールすることによって、ロック解消をOracleサーバーが待機する時間の長さを制限できます。ODBC SQLSetStmtAttr
関数のSQL_ATTR_QUERY_TIMEOUT
属性に0 (ゼロ)以外の値を指定します。
ODBC SQLSetConnectAttr
関数を使用してロック・タイムアウト値を指定すると、その値によってoraodbc.ini
ファイルに指定されている値が上書きされます。
Windowsプラットフォームの場合、プログラムをリンクするときは、インポート・ライブラリodbc32.lib
とリンクする必要があります。
UNIXプラットフォームの場合は、ODBCアプリケーションをlibodbc.so
にリンクする必要があります。
ODBC SQLSpecialColumns
関数は表の列に関する情報を戻します。Oracle ODBC Driverでは、Oracle表に対応付けられているOracleのROWIDについての情報が戻されます。
Oracleの参照カーソル(結果セット)によって、アプリケーションはストアド・ファンクションやストアド・プロシージャを使用してデータを取り出せるようになります。次にODBCを介して結果セットを使用可能にする方法を示します。
ストアド・プロシージャのコールにはODBC構文を使用する必要があります。ネイティブのPL/SQLはODBCからはサポートされていません。次にパッケージ内のおよびパッケージなしのプロシージャまたはファンクションのコール方法を示します。ここでのパッケージ名をRSETとします。
Procedure call: {CALL Example1(?)} {CALL RSET.Example1(?)} Function Call: {? = CALL Example1(?)} {? = CALL RSET.Example1(?)}
PL/SQLの参照カーソル・パラメータは、プロシージャのコール時に省略されます。たとえば、Example2プロシージャが4つのパラメータを持つと仮定します。パラメータ1と3は参照カーソルで、パラメータ2と4は文字列です。コールは次のように指定されます。
{CALL RSET.Example2("Literal 1", "Literal 2")}
次のサンプル・アプリケーションでは、Oracle ODBC Driverを使用して結果セットを返す方法を示します。
/* * Sample Application using Oracle reference cursors via ODBC * * Assumptions: * * 1) Oracle Sample database is present with data loaded for the EMP table. * 2) Two fields are referenced from the EMP table ename and mgr. * 3) A data source has been setup to access the sample database. * * Program Description: * * Abstract: * * This program demonstrates how to return result sets using * Oracle stored procedures * * Details: * * This program: * Creates an ODBC connection to the database. * Creates a Packaged Procedure containing two result sets. * Executes the procedure and retrieves the data from both result sets. * Displays the data to the user. * Deletes the package then logs the user out of the database. * * * The following is the actual PL/SQL this code generates to * create the stored procedures. * * DROP PACKAGE ODBCRefCur; * * CREATE PACKAGE ODBCRefCur AS * TYPE ename_cur IS REF CURSOR; * TYPE mgr_cur IS REF CURSOR; * PROCEDURE EmpCurs(Ename IN OUT ename_cur, Mgr IN OUT mgr_cur, pjob IN VARCHAR2); * END; * * CREATE or REPLACE PACKAGE BODY ODBCRefCur AS * PROCEDURE EmpCurs(Ename IN OUT ename_cur, Mgr IN OUT mgr_cur, pjob IN VARCHAR2) * AS * BEGIN * IF NOT Ename%ISOPEN * THEN * OPEN Ename for SELECT ename from emp; * END IF; * IF NOT Mgr%ISOPEN * THEN * OPEN Mgr for SELECT mgr from emp where job = pjob; * END IF; * END; * END; * */ /* Include Files */ #ifdef WIN32 #include <windows.h> #endif #include <stdio.h> #include <sql.h> #include <sqlext.h> /* Defines */ #define JOB_LEN 9 #define DATA_LEN 100 #define SQL_STMT_LEN 500 /* Procedures */ void DisplayError(SWORD HandleType, SQLHANDLE hHandle, char *Module); /* Main Program */ int main() { SQLHENV hEnv; SQLHDBC hDbc; SQLHSTMT hStmt; SQLRETURN rc; char *DefUserName ="scott"; char *DefPassWord ="tiger"; SQLCHAR ServerName[DATA_LEN]; SQLCHAR *pServerName=ServerName; SQLCHAR UserName[DATA_LEN]; SQLCHAR *pUserName=UserName; SQLCHAR PassWord[DATA_LEN]; SQLCHAR *pPassWord=PassWord; char Data[DATA_LEN]; SQLINTEGER DataLen; char error[DATA_LEN]; char *charptr; SQLCHAR SqlStmt[SQL_STMT_LEN]; SQLCHAR *pSqlStmt=SqlStmt; char *pSalesMan = "SALESMAN"; SQLINTEGER sqlnts=SQL_NTS; /* Allocate the Environment Handle */ rc = SQLAllocHandle( SQL_HANDLE_ENV, SQL_NULL_HANDLE, &hEnv ); if (rc != SQL_SUCCESS) { printf( "Cannot Allocate Environment Handle/n"); printf( "/nHit Return to Exit/n"); charptr = gets ((char *)error); exit(1); } /* Set the ODBC Version */ rc = SQLSetEnvAttr(hEnv, SQL_ATTR_ODBC_VERSION, (void *)SQL_OV_ODBC3, 0); if (rc != SQL_SUCCESS) { printf("Cannot Set ODBC Version/n"); printf("/nHit Return to Exit/n"); charptr = gets((char *)error); exit(1); } /* Allocate the Connection handle */ rc = SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_DBC, hEnv, &hDbc); if (rc != SQL_SUCCESS) { printf("Cannot Allocate Connection Handle/n"); printf("/nHit Return to Exit/n"); charptr = gets((char*) error); exit(1); } /* Get User Information */ lstrcpy((char*) pUserName, DefUserName); lstrcpy((char*) pPassWord, DefPassWord); /* Data Source name */ printf( "/nEnter the ODBC Data Source Name/n" ); charptr = gets((char*) ServerName); /* User Name */ printf("/nEnter User Name Default [%s]/n", pUserName); charptr = gets((char*) UserName); if (*charptr == '/0') { lstrcpy((char*) pUserName, (char*) DefUserName); } /* Password */ printf ("/nEnter Password Default [%s]/n", pPassWord); charptr = gets((char*) PassWord); if (*charptr == '/0') { lstrcpy((char*) pPassWord, (char*) DefPassWord); } /* Connection to the database */ rc = SQLConnect(hDbc, pServerName, (SQLSMALLINT) lstrlen((char *)pServerName), pUserName, (SQLSMALLINT) lstrlen((char*)pUserName), pPassWord, (SQLSMALLINT) lstrlen((char *)pPassWord)); if (rc != SQL_SUCCESS) { DisplayError(SQL_HANDLE_DBC, hDbc, "SQLConnect"); } /* Allocate a Statement */ rc = SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_STMT, hDbc, &hStmt); if (rc != SQL_SUCCESS) { printf( "Cannot Allocate Statement Handle/n"); printf( "/nHit Return to Exit/n"); charptr = gets((char *)error); exit(1); } /* Drop the Package */ lstrcpy((char *) pSqlStmt, "DROP PACKAGE ODBCRefCur"); rc = SQLExecDirect(hStmt, pSqlStmt, lstrlen((char *)pSqlStmt)); /* Create the Package Header */ lstrcpy((char *) pSqlStmt, "CREATE PACKAGE ODBCRefCur AS/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " TYPE ename_cur IS REF CURSOR;/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " TYPE mgr_cur IS REF CURSOR;/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " PROCEDURE EmpCurs (Ename IN OUT ename_cur," ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " Mgr IN OUT mgr_cur,pjob IN VARCHAR2);/n/n"); lstrcat((char *) pSqlStmt, "END;/n" ); rc = SQLExecDirect(hStmt, pSqlStmt, lstrlen((char *)pSqlStmt)); if (rc != SQL_SUCCESS) { DisplayError(SQL_HANDLE_STMT, hStmt, "SQLExecDirect"); } /* Create the Package Body */ lstrcpy((char *) pSqlStmt, "CREATE PACKAGE BODY ODBCRefCur AS/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " PROCEDURE EmpCurs (Ename IN OUT ename_cur," ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " Mgr IN OUT mgr_cur, pjob IN VARCHAR2)/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " AS/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " BEGIN/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " IF NOT Ename%ISOPEN/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " THEN/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " OPEN Ename for SELECT ename from emp;/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " END IF;/n/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " IF NOT Mgr%ISOPEN/n THEN/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " OPEN Mgr for SELECT mgr from emp where job = pjob;/n"); lstrcat((char *) pSqlStmt, " END IF;/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, " END;/n" ); lstrcat((char *) pSqlStmt, "END;/n" ); rc = SQLExecDirect(hStmt, pSqlStmt, lstrlen((char *)pSqlStmt)); if(rc != SQL_SUCCESS) DisplayError(SQL_HANDLE_STMT, hStmt, "SQLExecDirect"); /* Bind the Parameter */ rc = SQLBindParameter(hStmt, 1, SQL_PARAM_INPUT, SQL_C_CHAR, SQL_CHAR, JOB_LEN, 0, pSalesMan, 0, &sqlnts); /* Call the Store Procedure which executes the Result Sets */ lstrcpy( (char *) pSqlStmt, "{CALL ODBCRefCur.EmpCurs(?)}"); rc = SQLExecDirect(hStmt, pSqlStmt, lstrlen((char *)pSqlStmt)); if(rc != SQL_SUCCESS) DisplayError(SQL_HANDLE_STMT, hStmt, "SQLExecDirect"); /* Bind the Data */ rc = SQLBindCol(hStmt, 1, SQL_C_CHAR, Data, sizeof(Data), &DataLen); if(rc != SQL_SUCCESS) DisplayError(SQL_HANDLE_STMT, hStmt, "SQLBindCol"); /* Get the data for Result Set 1 */ printf("/nEmployee Names/n/n"); while(rc == SQL_SUCCESS) { rc = SQLFetch(hStmt); if(rc == SQL_SUCCESS) printf("%s/n", Data); else if(rc != SQL_NO_DATA) DisplayError(SQL_HANDLE_STMT, hStmt, "SQLFetch"); } printf( "/nFirst Result Set - Hit Return to Continue/n"); charptr = gets ((char *)error); /* Get the Next Result Set */ rc = SQLMoreResults( hStmt ); if(rc != SQL_SUCCESS) DisplayError(SQL_HANDLE_STMT, hStmt, "SQLMoreResults"); /* Get the data for Result Set 2 */ printf("/nManagers/n/n"); while (rc == SQL_SUCCESS) { rc = SQLFetch(hStmt); if(rc == SQL_SUCCESS) printf("%s/n", Data); else if (rc != SQL_NO_DATA) DisplayError(SQL_HANDLE_STMT, hStmt, "SQLFetch"); } printf("/nSecond Result Set - Hit Return to Continue/n"); charptr = gets((char *)error); /* Should Be No More Results Sets */ rc = SQLMoreResults( hStmt ); if (rc != SQL_NO_DATA) DisplayError(SQL_HANDLE_STMT, hStmt, "SQLMoreResults"); /* Drop the Package */ lstrcpy((char *)pSqlStmt, "DROP PACKAGE ODBCRefCur"); rc = SQLExecDirect(hStmt, pSqlStmt, lstrlen((char *)pSqlStmt)); /* Free handles close connections to the database */ SQLFreeHandle( SQL_HANDLE_STMT, hStmt ); SQLDisconnect( hDbc ); SQLFreeHandle( SQL_HANDLE_DBC, hDbc ); SQLFreeHandle( SQL_HANDLE_ENV, hEnv ); printf( "/nAll Done - Hit Return to Exit/n"); charptr = gets ((char *)error); return(0); } /* Display Error Messages */ void DisplayError( SWORD HandleType, SQLHANDLE hHandle, char *Module ) { SQLCHAR MessageText[255]; SQLCHAR SQLState[80]; SQLRETURN rc=SQL_SUCCESS; LONG NativeError; SWORD RetLen; SQLCHAR error[25]; char *charptr; rc = SQLGetDiagRec(HandleType, hHandle, 1, SQLState, &NativeError, MessageText, 255, &RetLen); printf( "Failure Calling %s/n", Module ); if (rc == SQL_SUCCESS || rc == SQL_SUCCESS_WITH_INFO) { printf( "/t/t/t State: %s/n", SQLState); printf( "/t/t/t Native Error: %d/n", NativeError ); printf( "/t/t/t Error Message: %s/n", MessageText ); } printf( "/nHit Return to Exit/n"); charptr = gets ((char *)error); exit(1); }
このオプションを有効にすると、変更なしに変換可能な場合、Oracle ODBC Driverによって、SQL Server EXEC
文の構文が対応するOracleプロシージャ・コールに変換されます。
SQL Serverプロシージャの絶対名は最大4つの識別子から構成されます。
サーバー名
データベース名
所有者名
プロシージャ名
名称のフォーマットは次のとおりです。
[[[server.][database].][owner_name].]procedure_name
SQL ServerデータベースからOracleへの移行時、それぞれのSQL Serverプロシージャ(またはファンクション)定義は、対応するOracle構文に変換され、Oracleスキーマに定義されます。移行されたプロシージャは次の方法のうちのいずれか1つの方法で再編(およびスキーマ内で作成)されます。
全プロシージャは、1つのスキーマに移行されます(デフォルト・オプション)。
1つのSQL Serverデータベースに定義されたすべてのプロシージャは、そのデータベース名のスキーマに移行されます。
1人のユーザーに所有されるすべてのプロシージャは、そのユーザー名のスキーマに移行されます。
これら3つのプロシージャ移行編成を行うには、変換するプロシージャに対し、いずれかのスキーマ名オプションを指定できます。変換されたOracleプロシージャ・コール内のオブジェクト名は、大/小文字の区別はしません。
Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベース環境で接続障害が発生したときに、 SQLSetConnectAttr
関数のSQL_ORCLATTR_FAILOVER_CALLBACK
およびSQL_ORCLATTR_FAILOVER_HANDLE
属性が設定されている場合、イベント通知が有効になります。どちらの属性も、SQLSetConnectAttr
関数を使用して設定されます。新規属性のシンボルは、ファイルsqora.hで定義されています。
SQL_ORCLATTR_FAILOVER_CALLBACK
属性では、障害イベントが発生したときにコールするルーチンのアドレスを指定します。
SQL_ORCLATTR_FAILOVER_HANDLE
属性では、コールバック・ルーチンのパラメータとして渡されるコンテキスト・ハンドルを指定します。この属性は、ODBCアプリケーションで障害イベントが発生している接続を判別するために必要です。
コールバック・ルーチンの関数プロトタイプは次のとおりです。
void failover_callback(void *handle, SQLINTEGER fo_code)
'handle'パラメータは、SQL_ORCLATTR_FAILOVER_HANDLE
属性により設定された値です。この属性が設定されていない場合、NULLが戻されます。
fo_code
パラメータにより、発生している障害イベントが識別されます。障害イベントは、OCIプログラミング・インタフェースで定義されているイベントに直接マップされます。発生する可能性があるイベントのリストを次に示します。
ODBC_FO_BEGIN
ODBC_FO_ERROR
ODBC_FO_ABORT
ODBC_FO_REAUTH
ODBC_FO_END
この機能の使用方法を示したサンプル・プログラムは次のとおりです。
/* NAME ODBCCallbackTest DESCRIPTION Simple program to demonstrate the connection failover callback feature. PUBLIC FUNCTION(S) main PRIVATE FUNCTION(S) NOTES Command Line: ODBCCallbackTest filename [odbc-driver] */ #include <windows.h> #include <tchar.h> #include <malloc.h> #include <stdio.h> #include <string.h> #include <sql.h> #include <sqlext.h> #include "sqora.h" /* ** Function Prototypes */ void display_errors(SQLSMALLINT HandleType, SQLHANDLE Handle); void failover_callback(void *Handle, SQLINTEGER fo_code); /* ** Macros */ #define ODBC_STS_CHECK(sts) \ if (sts != SQL_SUCCESS) \ { \ display_errors(SQL_HANDLE_ENV, hEnv); \ display_errors(SQL_HANDLE_DBC, hDbc); \ display_errors(SQL_HANDLE_STMT, hStmt); \ return FALSE; \ } /* ** ODBC Handles */ SQLHENV *hEnv = NULL; // ODBC Environment Handle SQLHANDLE *hDbc = NULL; // ODBC Connection Handle SQLHANDLE *hStmt = NULL; // ODBC Statement Handle /* ** Connection Information */ TCHAR *dsn = _T("odbctest"); TCHAR *uid = _T("scott"); TCHAR *pwd = _T("tiger"); TCHAR *szSelect = _T("select * from emp"); /* ** MAIN Routine */ main(int argc, char **argv) { SQLRETURN rc; /* ** Allocate handles */ rc = SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_ENV, SQL_NULL_HANDLE, (SQLHANDLE *)&hEnv); ODBC_STS_CHECK(rc) rc = SQLSetEnvAttr(hEnv, SQL_ATTR_ODBC_VERSION, (SQLPOINTER)SQL_OV_ODBC3, 0); ODBC_STS_CHECK(rc); rc = SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_DBC, hEnv, (SQLHANDLE *)&hDbc); ODBC_STS_CHECK(rc); /* ** Connect to the database */ rc = SQLConnect(hDbc, dsn, (SQLSMALLINT)_tcslen(dsn), uid, (SQLSMALLINT)_tcslen(uid), pwd, (SQLSMALLINT)_tcslen(pwd)); ODBC_STS_CHECK(rc); /* ** Set the connection failover attributes */ rc = SQLSetConnectAttr(hDbc, SQL_ORCLATTR_FAILOVER_CALLBACK, &failover_callback, 0); ODBC_STS_CHECK(rc); rc = SQLSetConnectAttr(hDbc, SQL_ORCLATTR_FAILOVER_HANDLE, hDbc, 0); ODBC_STS_CHECK(rc); /* ** Allocate the statement handle */ rc = SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_STMT, hDbc, (SQLHANDLE *)&hStmt); ODBC_STS_CHECK(rc); /* ** Wait for connection failovers */ while (TRUE) { Sleep(5000); rc = SQLExecDirect(hStmt,szSelect, _tcslen(szSelect)); ODBC_STS_CHECK(rc); rc = SQLFreeStmt(hStmt, SQL_CLOSE); ODBC_STS_CHECK(rc); } /* ** Free up the handles and close the connection */ rc = SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_STMT, hStmt); ODBC_STS_CHECK(rc); rc = SQLDisconnect(hDbc); ODBC_STS_CHECK(rc); rc = SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_DBC, hDbc); ODBC_STS_CHECK(rc); rc = SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_ENV, hEnv); ODBC_STS_CHECK(rc); return TRUE; } /* ** Failover Callback Routine */ void failover_callback(void *Handle, SQLINTEGER fo_code) { switch(fo_code) { case ODBC_FO_BEGIN: printf("ODBC_FO_BEGIN recevied\n"); break; case ODBC_FO_ERROR: printf("ODBC_FO_ERROR recevied\n"); break; case ODBC_FO_ABORT: printf("ODBC_FO_ABORT recevied\n"); break; case ODBC_FO_REAUTH: printf("ODBC_FO_REAUTH recevied\n"); break; case ODBC_FO_END: printf("ODBC_FO_END recevied\n"); break; default: printf("Invalid or unknown ODBC failover code recevied\n"); break; } return; } /* ** Retrieve the errors associated with the handle passed ** and display them. */ void display_errors(SQLSMALLINT HandleType, SQLHANDLE Handle) { SQLTCHAR MessageText[256]; SQLTCHAR SqlState[5+1]; SQLSMALLINT i=1; SQLINTEGER NativeError; SQLSMALLINT TextLength; SQLRETURN sts = SQL_SUCCESS; if (Handle == NULL) return; /* Make sure all SQLState text is null terminated */ SqlState[5] = '\0'; /* ** Fetch and display all diagnostic records that exist for this handle */ while (sts == SQL_SUCCESS) { NativeError = 0; TextLength = 0; sts = SQLGetDiagRec(HandleType, Handle, i, SqlState, &NativeError, (SQLTCHAR *)&MessageText, sizeof(MessageText), &TextLength); if (sts == SQL_SUCCESS) { printf("[%s]%s\n", SqlState, MessageText); if (NativeError != 0) printf("Native Error Code: %d\n", NativeError); i++; } } return; }
このオプションは、サード・パーティODBCアプリケーションをOracleデータベースに移行し、前のベンダーでサポートされている暗黙的結果機能を使用する場合に使用します。Oracle ODBC Driverでは、ストアド・プロシージャまたは匿名PL/SQLブロックでの暗黙的結果がサポートされます。現在のリリースでは、暗黙的結果はSELECT
文でのみ戻されます。
次のコード例は、暗黙的結果に匿名SQLスクリプトを使用したODBCテスト・ケースの例を示しています。
const char *query1="declare \ c1 sys_refcursor; \ c2 sys_refcursor; \ begin \ open c1 for select empno,ename from emp where rownum<=3; \ dbms_sql.return_result(c1); \ open c2 for select empno,ename from emp where rownum<=3; \ dbms_sql.return_result(c2); end; "; int main( ) { ... ... //Allocate all required handles and establish a connection to the database. //Prepare and execute the above anonymous PL/SQL block SQLPrepare (hstmt, (SQLCHAR *) query1, SQL_NTS); SQLExecute(hstmt); //Bind the columns for the results from the first SELECT statement in an anonymous block. SQLBindCol (hstmt, 1, SQL_C_ULONG, &eno, 0, &jind); SQLBindCol (hstmt, 2, SQL_C_CHAR, empname, sizeof (empname),&enind); //Fetch implicit results through the SQLFetch( ) call. while((retCode = SQLFetch(hstmt)) != SQL_NO_DATA) { //Do whatever you want to do with the data. } retCode = SQLMoreResults(hstmt); if(retCode == SQL_SUCCESS) { printf("SQLMoreResults returned with SQL_SUCCESS\n"); //Bind the columns for the results from the second SELECT statement in an anonymous block. SQLBindCol (hstmt, 1, SQL_C_ULONG, &eno, 0, &jind); SQLBindCol (hstmt, 2, SQL_C_CHAR, empname, sizeof (empname),&enind); //Fetch implicit results through the SQLFetch( ) call. while((retCode = SQLFetch(hstmt)) != SQL_NO_DATA) { //Do whatever you want to do with data. } } }
タイム・ゾーンは、システム変数ORA_SDTZ
で指示されます。システム変数を'OS_TZ'
、'DB_TZ'
または有効なタイム・ゾーン値に設定できます。ORA_SDTZ
が'OS_TZ'
に設定されている場合、オペレーティング・システムのタイム・ゾーンが使用されます。'DB_TZ'
に設定されている場合、データベースに設定されているデフォルトのタイム・ゾーンが使用されます。
デフォルトでORA_SDTZ
が設定されていない場合、オペレーティング・システムのタイム・ゾーンが使用されます。
ODBCデータ型TIMESTAMP_STRUCTの変数を使用したこれらのタイム・ゾーン列からのデータのフェッチ
次の例では、ODBCデータ型TIMESTAMP_STRUCT
の変数を使用してTIMESTAMP WITH TIME ZONE
およびTIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE
列からデータをフェッチする方法を示します。
例: ODBCデータ型TIMESTAMP_STRUCTの変数を使用してTIMESTAMP WITH TIME ZONEおよびTIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE列からデータをフェッチする方法
int main() { ... ... /* TSTAB table's DDL statement: * --------------------------- * CREATE TABLE TSTAB (COL_TSTZ TIMESTAMP WITH TIME ZONE, * COL_TSLTZ TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE); * * Insert statement: * ---------------- * Sample #1: * --------- * INSERT INTO TSTAB VALUES (TIMESTAMP '2010-03-13 03:47:30.123456 America/Los_Angeles' * TIMESTAMP '2010-04-14 04:47:30.123456 America/Los_Angeles'); * * Sample #2: * --------- * INSERT INTO TSTAB VALUES ('22-NOV-1963 12:30:00.000000 PM', * '24-NOV-1974 02:30:00.000000 PM'); * * Refer Oracle Database documentations to know more details about TIMESTAMP * WITH TIME ZONE and TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE columns. */ SQLCHAR sqlSelQuery[] = "SELECT COL_TSTZ, COL_TSLTZ FROM TSTAB"; TIMESTAMP_STRUCT timestampcol1; TIMESTAMP_STRUCT timestampcol2; ... ... /* Allocate the ODBC statement handle. */ SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_STMT, hdbc, &hstmt); /* Execute the statement sqlSelQuery. */ SQLExecDirect(hstmt, sqlSelQuery, SQL_NTS); /* Bind the variable to read the value from the TIMESTAMP WITH TIME ZONE column. */ SQLBindCol(hstmt, 1, SQL_C_TIMESTAMP, ×tampcol1, sizeof(timestampcol1), NULL); /* Bind the variable to read the value from the TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE column. */ SQLBindCol(hstmt, 2, SQL_C_TIMESTAMP, ×tampcol2, sizeof(timestampcol2), NULL); ... ... /* Fetch data from the TSTAB table. */ retcode = SQLFetch(hstmt); /* Values of column COL_TSTZ and COL_TSLTZ are available in variables * timestampcol1 and timestampcol2 respectively. Refer to Microsoft ODBC * documentation for more information about data type TIMESTAMP_STRUCT. */ ... ... /* Close the statement. */ SQLFreeStmt(hstmt, SQL_CLOSE); /* Free the statement handle. */ SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_STMT, hstmt); ... ... }
例: データをTIMESTAMP WITH TIME ZONEおよびTIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE列に挿入する方法
int main() { ... ... SQLCHAR sqlInsQuery[] = "INSERT INTO TSTAB VALUES (?, ?)"; TIMESTAMP_STRUCT timestampcol1; TIMESTAMP_STRUCT timestampcol2; ... ... /* Input the value for column COL_TSTZ in table TSTAB. */ timestampcol1.year = 2000; timestampcol1.month = 1; timestampcol1.day = 1; timestampcol1.hour = 0; timestampcol1.minute = 0; timestampcol1.second = 1; timestampcol1.fraction = 1000; /* Input the value for column COL_TSLTZ in table TSTAB. */ timestampcol1.year = 2012; timestampcol1.month = 2; timestampcol1.day = 5; timestampcol1.hour = 10; timestampcol1.minute = 30; timestampcol1.second = 10; timestampcol1.fraction = 1000; ... ... /* Allocate the ODBC statement handle. */ SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_STMT, hdbc, &hstmt); ... ... /* Bind the input value for column COL_TSTZ. */ SQLBindParameter(hstmt, 1, SQL_PARAM_INPUT, SQL_C_TIMESTAMP, SQL_TIMESTAMP, 0, 0, ×tampcol1, sizeof(timestampcol1), NULL); /* Bind the input value for column COL_TSLTZ. */ SQLBindParameter(hstmt, 2, SQL_PARAM_INPUT, SQL_C_TIMESTAMP, SQL_TIMESTAMP, 0, 0, ×tampcol2, sizeof(timestampcol2), NULL); ... ... /* Execute the statement sqlInsQuery. */ SQLExecDirect(hstmt, sqlInsQuery, SQL_NTS); /* Close the statement. */ SQLFreeStmt(hstmt, SQL_CLOSE); /* Free the statement handle. */ SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_STMT, hstmt); ... ... }
Oracleクライアントのシステム変数ORA_SDTZ
の設定の効果を説明します。
タイム・ゾーンは、システム変数ORA_SDTZ
で指示されます。
次の項では、Oracleクライアント(OCI、SQL*Plus、Oracle ODBC Driverなど)でシステム変数ORA_SDTZ
を設定しないおよび設定する効果について説明します。次の項の例は、インド(GMT+5:30)のタイム・ゾーンで実行されます。
環境設定
環境を設定するには、TSLTZ
(TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE)列を使用した次の表を作成し、次のように01/01/2016 00:00
GMTの値をTSLTZ
列に挿入します。
例: 環境を設定する方法
次の例では、後続の例の項の環境を設定します。
SQL> create table timezone_demo(col1 TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE); Table created. SQL> INSERT INTO TIMEZONE_DEMO VALUES(TIMESTAMP '2016-01-01 00:00:00.000000 ETC/GREENWICH'); 1 row created.
ORA_SDTZが環境で設定されていない場合
ORA_SDTZ
が環境で設定されていない場合、オペレーティング・システム(OS)・タイム・ゾーン設定がOracleクライアントのデフォルトのタイム・ゾーンとして取得されます。次に例を示します。
例: ORA_SDTZが設定されていない場合に発生する内容
C:\Users\example.ORADEV>set ORA_SDTZ=
C:\Users\example.ORADEV>sqlplus scott/password@//host01.example.com:1521/ORCL12C1
SQL*Plus: Release 12.1.0.2.0 Production on Fri Apr 22 12:03:52 2016
Copyright (c) 1982, 2014, Oracle. All rights reserved.
Last Successful login time: Fri Apr 22 2016 11:47:12 +05:30
Connected to:
Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.2.0 - 64bit Production
With the Partitioning, OLAP, Advanced Analytics and Real Application Testing options
SQL> select sessiontimezone from dual;
SESSIONTIMEZONE
---------------------------------------------------------------------------
+05:30
SQL> select * from timezone_demo;
COL1
---------------------------------------------------------------------------
01-JAN-16 05.30.00.000000 AM
環境でのオペレーティング・システム(OS)・タイムゾーンへのORA_SDTZの設定
ORA_SDTZ
がオペレーティング・システム(OS)・タイム・ゾーンに設定されている場合、Oracleクライアントのユーザー・セッションはOSタイム・ゾーン設定に設定されます。環境で設定を解除するか、ORA_SDTZ
をOS_TZ
に設定できます。次に例を示します。
例: ORA_SDTZがオペレーティング・システム(OS)・タイムゾーンに設定されている場合に発生する内容
C:\Users\example.ORADEV>set ORA_SDTZ=OS_TZ
C:\Users\example.ORADEV>sqlplus scott/password@//host01.example.com:1521/ORCL12C1
SQL*Plus: Release 12.1.0.2.0 Production on Fri Apr 22 11:42:36 2016
Copyright (c) 1982, 2014, Oracle. All rights reserved.
Last Successful login time: Fri Apr 22 2016 11:42:09 +05:30
Connected to:
Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.2.0 - 64bit Production
With the Partitioning, OLAP, Advanced Analytics and Real Application Testing options
SQL> select sessiontimezone from dual;
SESSIONTIMEZONE
---------------------------------------------------------------------------
+05:30
SQL> select * from timezone_demo;
COL1
---------------------------------------------------------------------------
01-JAN-16 05.30.00.000000 AM
環境での特定のタイム・ゾーンへのORA_SDTZの設定
ORA_SDTZ対応するタイム・ゾーンのOracleタイム・ゾーン・リージョン名(ヘルシンキのタイム・ゾーンのOracleタイム・ゾーン・リージョン名は
Europe/Helsinki
です)に設定できます。次に例を示します。例: ORA_SDTZが特定のタイム・ゾーンに設定されている場合に発生する内容
C:\Users\example.ORADEV>set ORA_SDTZ=Europe/Helsinki
C:\Users\example.ORADEV>sqlplus scott/password@//host01.example.com:1521/ORCL12C1
SQL*Plus: Release 12.1.0.2.0 Production on Fri Apr 22 11:47:10 2016
Copyright (c) 1982, 2014, Oracle. All rights reserved.
Last Successful login time: Fri Apr 22 2016 09:16:18 EUROPE/HELSINKI EEST
Connected to:
Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.2.0 - 64bit Production
With the Partitioning, OLAP, Advanced Analytics and Real Application Testing options
SQL> select sessiontimezone from dual;
SESSIONTIMEZONE
---------------------------------------------------------------------------
Europe/Helsinki
SQL> select * from timezone_demo;
COL1
---------------------------------------------------------------------------
01-JAN-16 02.00.00.000000 AM
Oracle ODBC Driverのリリース9.2.0.0.0以降では、すべてのコア、レベル2およびレベル1関数をサポートしています。
また、Oracle ODBC Driverのリリース9.2.0.0.0以降では、変換DLLをサポートしています。
次のトピックでは、Oracle ODBC Driverで実装されているODBC API関数について説明します。
次の表は、Oracle ODBC Driverが関数を実装する方法を示したものです。
表: Oracle ODBC Driverで特定の関数を実装する方法
関数 | 説明 |
---|---|
|
SQLConnectには、DBQ、ユーザーIDおよびパスワードのみが必要です。 |
|
SQLDriverConnectは、DSN、DBQ、UIDおよびPWDキーワードを使用します。 |
|
暗黙的結果のODBCサポートを実装します。これは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)で実装された新しいAPIです。詳細は、SQLMoreResults関数を参照してください。 |
|
|
|
次の項を参照してください。 |
すべてのカタログ関数 |
|
比較の述語に比較の第2式としてパラメータ・マーカーがあり、そのパラメータの値がSQLBindParameter
によってSQL_NULL_DATA
に設定されている場合、比較は失敗します。これはODBC SQLのNULL述語構文と一致しています。
プログラマにとって特に注意が必要なのは、CHAR
、VARCHAR
およびVARCHAR2
データ型の実装です。
SQLGetTypeInfo
は、SQL_VARCHAR
のfSqlType
値に対し、Oracleデータベース・データ型であるVARCHAR2
を戻します。また、SQLGetTypeInfo
は、SQL_CHAR
のfSqlType値に対しては、Oracleデータベース・データ型であるCHAR
を戻します。
MicrosoftまたはunixODBC ODBCドライバ・マネージャ(ドライバ・マネージャ)によって、Unicodeをサポートしているかどうかに関係なく、すべてのODBCドライバがUnicode対応しているように動作します。これにより、下位のODBCドライバでUnicodeが使用可能かどうかに依存せずに、ODBCアプリケーションを作成することができます。
ドライバ・マネージャがANSI ODBCドライバ用にUnicodeサポートをエミュレートできるのは、Unicodeデータとローカル・コード・ページとの間の変換に限られています。ドライバ・マネージャがUnicodeからローカル・コード・ページに変換するとき、データが失われる可能性があります。完全なUnicodeサポートは、ODBCドライバがUnicodeをサポートしないかぎり不可能です。Oracle ODBC DriverはUnicodeをフル・サポートしています。
ODBC APIは、"W"と"A"という決まった接尾辞によって、UnicodeおよびANSIエントリ・ポイントの両方をサポートします。ODBCアプリケーションの開発者は、明示的に接尾辞によってエントリ・ポイントをコールする必要はありません。UNICODEおよび_UNICODEプリプロセッサ定義を指定して、ODBCアプリケーションをコンパイルすると、適切な関数コールを行います。たとえば、SQLPrepare
コールはSQLPrepareW
としてコンパイルされます。
アプリケーションが入力パラメータをUnicodeでエンコードするように指定したり、列データをUnicodeで返すように要求できるようにするために、Cデータ型であるSQL_C_WCHAR
がODBCインタフェースに追加されました。SQL_C_TCHAR
マクロはUnicodeとANSIの両方でビルドする必要のあるアプリケーションに便利です。SQL_C_TCHAR
マクロは、Unicodeアプリケーションの場合はSQL_C_WCHAR
にコンパイルされ、ANSIアプリケーションの場合はSQL_C_CHAR
にコンパイルされます。
SQLデータ型のSQL_WCHAR
、SQL_WVARCHAR
およびSQL_WLONGVARCHAR
は、表内でUnicodeと定義されている列を表すために、ODBCインタフェースに追加されています。これらの値は、SQLDescribeCol
、SQLColAttribute
、SQLColumns
およびSQLProcedureColumns
コールから返されます。
Unicodeエンコードは、SQL列型NCHAR
、NVARCHAR2
およびNCLOB
についてサポートされています。また、SQL列型CHAR
およびVARCHAR2
についても、キャラクタ・セマンティクスが列定義で指定されている場合は、Unicodeエンコードがサポートされます。
Oracle ODBC DriverはこれらのSQL列型をサポートしており、これらをODBC SQLデータ型にマップします。
次の表に、サポートされるSQLデータ型および対応するODBC SQLデータ型を示します。
表: サポートされるSQLデータ型および対応するODBC SQLデータ型
SQLデータ型 | ODBC SQLデータ型 |
---|---|
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脚注1
キャラクタ・セマンティクスが列定義で指定されている場合およびデータベースのキャラクタセットがUnicodeの場合、CHAR
はSQL_WCHAR
にマップされます。
脚注2
キャラクタ・セマンティクスが列定義で指定されている場合およびデータベースのキャラクタセットがUnicodeの場合、VARCHAR2
はSQL_WVARCHAR
にマップされます。
ドライバ・マネージャは、ODBCドライバがUnicodeをサポートしていないことを検出すると、次を実行します。
ANSI ODBCドライバをコールする前にUnicode用関数コールをANSI用関数コールに変換します。文字列引数はUnicodeからローカル・コード・ページに変換されます。たとえば、SQLPrepareW
コールはSQLPrepare
コールに変換されます。SQL文パラメータの文字列はUnicodeからローカル・コード・ページに変換されます。
文字データのリターン・パラメータを、ローカル・コード・ページからUnicodeに変換します。たとえば、SQLColAttribute
を使用して列名を戻す場合です。
SQL_C_WCHAR
でバインドされた列に対し、データをローカル・コード・ページからUnicodeコード・ページに変換します。
SQL_C_WCHAR
でバインドされた入力パラメータに対し、データをUnicodeからローカル・コード・ページに変換します。
SQLGetData
関数を使用すると、ODBCアプリケーションは、データのフェッチ後に、受け取る列のデータ型を指定できます。OCIでは、Oracle ODBC Driverがフェッチ前にデータ型を指定する必要があります。OCIの場合、Oracle ODBC Driverは、データベース内で定義されている列のデータ型の情報を使用し、OCI経由で列データをフェッチする最適な方法を決定します。
文字データを持つ列がSQLBindCol
でバインドされていない場合、Oracle ODBC Driverは列をフェッチするためにUnicodeなのかローカル・コード・ページなのか決定する必要があります。ドライバは、デフォルトとして列をUnicodeで受け取ることが可能ですが、結果として不要な変換を2回行うことになります。たとえば、データベースでデータがANSIでエンコードされている場合、Oracle ODBC Driverにデータを送る際にANSIからUnicodeへ変換されるとします。ODBCアプリケーションがSQL_C_CHAR
としてデータを要求すると、元のエンコーディングに戻すために、さらに変換が行われることになります。
データのフェッチでは、Oracleクライアントのデフォルトのエンコーディングが使用されます。しかし、ODBCアプリケーションは、WCHAR
データ型として列またはパラメータをバインドすることにより、このデフォルトを上書きして、Unicodeとしてデータをフェッチする場合があります。
Oracle ODBC Driver自体がTCHARマクロを使用しているので、これを利用するために、ユーザーのODBCアプリケーション・プログラムではTCHARを使用することをお薦めします。
次のプログラムではTCHARの使用方法を示します。TCHARはUNICODE
および_UNICODE
を指定してコンパイルする場合は、WCHAR
データ型になります。
SQLConnect
に対してUnicodeリテラルを使用する以外、他との違いはありません。
SQLHENV envHnd; SQLHDBC conHnd; SQLHSTMT stmtHnd; RETCODE rc; rc = SQL_SUCCESS; // ENV is allocated rc = SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_ENV, SQL_NULL_HANDLE, &envHnd); // Connection Handle is allocated rc = SQLAllocHandle(SQL_HANDLE_DBC, envHnd, &conHnd); rc = SQLConnect(conHnd, _T("stpc19"), SQL_NTS, _T("scott"), SQL_NTS, _T("tiger"), SQL_NTS); . . . if (conHnd) { SQLDisconnect(conHnd); SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_DBC, conHnd); } if (envHnd) SQLFreeHandle(SQL_HANDLE_ENV, envHnd);
次の例では、従業員名と職種をEMP
表から取り出します。TCHAR対応のデータを各ODBC関数に指定する必要がある以外、ANSIの場合との違いはありません。Unicodeアプリケーションの場合は、SQLBindCol
をコールするときにバッファの長さをBYTE
長で指定する必要があります(例: sizeof(ename)
)。
/* ** Execute SQL, bind columns, and Fetch. ** Procedure: ** ** SQLExecDirect ** SQLBindCol ** SQLFetch ** */ static SQLTCHAR *sqlStmt = _T("SELECT ename, job FROM emp"); SQLTCHAR ename[50]; SQLTCHAR job[50]; SQLINTEGER enamelen, joblen; _tprintf(_T("Retrieve ENAME and JOB using SQLBindCol 1.../n[%s]/n"), sqlStmt); /* Step 1: Prepare and Execute */ rc = SQLExecDirect(stmtHnd, sqlStmt, SQL_NTS); /* select */ checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); /* Step 2: Bind Columns */ rc = SQLBindCol(stmtHnd, 1, SQL_C_TCHAR, ename, sizeof(ename), &enamelen); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); rc = SQLBindCol(stmtHnd, 2, SQL_C_TCHAR, job, sizeof(job), &joblen); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); do { /* Step 3: Fetch Data */ rc = SQLFetch(stmtHnd); if (rc == SQL_NO_DATA) break; checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); _tprintf(_T("ENAME = %s, JOB = %s/n"), ename, job); } while (1); _tprintf(_T("Finished Retrieval/n/n"));
この例では、SQLGetData
の使用方法を説明します。ODBCプログラミングに精通していない場合は、OCIプログラムの場合と異なり、SQLGetData
を使用することで、データをバインドする前にフェッチすることが可能です。Unicode固有の点に関しては、ANSIアプリケーションとの違いはありません。
/* ** Execute SQL, bind columns, and Fetch. ** Procedure: ** ** SQLExecDirect ** SQLFetch ** SQLGetData */ static SQLTCHAR *sqlStmt = _T("SELECT ename,job FROM emp"); // same as Case 1. SQLTCHAR ename[50]; SQLTCHAR job[50]; _tprintf(_T("Retrieve ENAME and JOB using SQLGetData.../n[%s]/n"), sqlStmt); if (rc != SQL_SUCCESS) { _tprintf(_T("Failed to allocate STMT/n")); goto exit2; } /* Step 1: Prepare and Execute */ rc = SQLExecDirect(stmtHnd, sqlStmt, SQL_NTS); // select checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); do { /* Step 2: Fetch */ rc = SQLFetch(stmtHnd); if (rc == SQL_NO_DATA) break; checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); /* Step 3: GetData */ rc = SQLGetData(stmtHnd, 1, SQL_C_TCHAR, (SQLPOINTER)ename, sizeof(ename), NULL); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); rc = SQLGetData(stmtHnd, 2, SQL_C_TCHAR, (SQLPOINTER)job, sizeof(job), NULL); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); _tprintf(_T("ENAME = %s, JOB = %s/n"), ename, job); } while (1); _tprintf(_T("Finished Retrieval/n/n"));
この例では、データ更新の方法を説明します。同様に、SQLBindParameter
に対するデータ長は、Unicodeアプリケーションの場合でもBYTE
長で指定します。
/ * ** Execute SQL, bind columns, and Fetch. ** Procedure: ** ** SQLPrepare ** SQLBindParameter ** SQLExecute */ static SQLTCHAR *sqlStmt = _T("INSERT INTO emp(empno,ename,job) VALUES(?,?,?)"); static SQLTCHAR *empno = _T("9876"); // Emp No static SQLTCHAR *ename = _T("ORACLE"); // Name static SQLTCHAR *job = _T("PRESIDENT"); // Job _tprintf(_T("Insert User ORACLE using SQLBindParameter.../n[%s]/n"), sqlStmt); /* Step 1: Prepare */ rc = SQLPrepare(stmtHnd, sqlStmt, SQL_NTS); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); /* Step 2: Bind Parameter */ rc = SQLBindParameter(stmtHnd, 1, SQL_PARAM_INPUT, SQL_C_TCHAR, SQL_DECIMAL,4, 0, (SQLPOINTER)empno, 0, NULL); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); rc = SQLBindParameter(stmtHnd, 2, SQL_PARAM_INPUT, SQL_C_TCHAR, SQL_CHAR, lstrlen(ename)*sizeof(TCHAR), 0, (SQLPOINTER)ename, lstrlen(ename)*sizeof(TCHAR), NULL); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); rc = SQLBindParameter(stmtHnd, 3, SQL_PARAM_INPUT, SQL_C_TCHAR, SQL_CHAR, lstrlen(job)*sizeof(TCHAR), 0, (SQLPOINTER)job, lstrlen(job)*sizeof(TCHAR), NULL); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); /* Step 3: Execute */ rc = SQLExecute(stmtHnd); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc);
この例は、OracleのCLOB
のような大きなデータの更新と取出しをする、最も複雑な場合の例です。データ長はBYTE
長である必要があるため、BYTE
長を導出するにはstrlen(TCHAR data)*sizeof(TCHAR)
が必要です。
/* ** Execute SQL, bind columns, and Fetch. ** Procedure: ** ** SQLPrepare ** SQLBindParameter ** SQLExecute ** SQLParamData ** SQLPutData ** ** SQLExecDirect ** SQLFetch ** SQLGetData */ static SQLTCHAR *sqlStmt1 = _T("INSERT INTO clobtbl(clob1) VALUES(?)"); static SQLTCHAR *sqlStmt2 = _T("SELECT clob1 FROM clobtbl"); SQLTCHAR clobdata[1001]; SQLTCHAR resultdata[1001]; SQLINTEGER ind = SQL_DATA_AT_EXEC; SQLTCHAR *bufp; SQLTCHAR ch; int clobdatalen, chunksize, dtsize, retchklen, i, len; _tprintf(_T("Insert CLOB1 using SQLPutData.../n[%s]/n"), sqlStmt1); /* Set CLOB Data * for (i=0, ch=_T('A'); i< sizeof(clobdata)/sizeof(SQLTCHAR); ++i, ++ch) { if (ch > _T('Z')) ch = _T('A'); clobdata[i] = ch; } clobdata[sizeof(clobdata)/sizeof(SQLTCHAR)-1] = _T('/0'); clobdatalen = lstrlen(clobdata); chunksize = clobdatalen / 7; /* Step 1: Prepare */ rc = SQLPrepare(stmtHnd, sqlStmt1, SQL_NTS); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); /* Step 2: Bind Parameter with SQL_DATA_AT_EXEC */ rc = SQLBindParameter(stmtHnd, 1, SQL_PARAM_INPUT, SQL_C_TCHAR, SQL_LONGVARCHAR, clobdatalen*sizeof(TCHAR), 0, (SQLPOINTER)clobdata, clobdatalen*sizeof(TCHAR), &ind); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); /* Step 3: Execute */ rc = SQLExecute(stmtHnd); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); sdhamoth: Continuation: /* Step 4: ParamData (initiation) */ rc = SQLParamData(stmtHnd, (SQLPOINTER*)&bufp); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); for (dtsize=0, bufp = clobdata; dtsize < clobdatalen; dtsize += chunksize, bufp += chunksize) { if (dtsize+chunksize<clobdatalen) len = chunksize; else len = clobdatalen-dtsize; /* Step 5: PutData */ rc = SQLPutData(stmtHnd, (SQLPOINTER)bufp, len*sizeof(TCHAR)); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); } /* Step 6: ParamData (termination) */ rc = SQLParamData(stmtHnd, (SQLPOINTER*)&bufp); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); rc = SQLFreeStmt(stmtHnd, SQL_CLOSE); _tprintf(_T("Finished Update/n/n")); rc = SQLAllocStmt(conHnd, &stmtHnd); if (rc != SQL_SUCCESS) { _tprintf(_T("Failed to allocate STMT/n")); goto exit2; } /* Clear Result Data */ memset(resultdata, 0, sizeof(resultdata)); chunksize = clobdatalen / 15; /* 15 times to put */ /* Step 1: Prepare */ rc = SQLExecDirect(stmtHnd, sqlStmt2, SQL_NTS); /* select */ checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); /* Step 2: Fetch */ rc = SQLFetch(stmtHnd); checkSQLErr(envHnd, conHnd, stmtHnd, rc); for(dtsize=0, bufp = resultdata; dtsize < sizeof(resultdata)/sizeof(TCHAR) && rc != SQL_NO_DATA; dtsize += chunksize-1, bufp += chunksize-1) { if (dtsize+chunksize<sizeof(resultdata)/sizeof(TCHAR)) len = chunksize; else len = sizeof(resultdata)/sizeof(TCHAR)-dtsize; /* Step 3: GetData */ rc = SQLGetData(stmtHnd, 1, SQL_C_TCHAR, (SQLPOINTER)bufp, len*sizeof(TCHAR), &retchklen); } if (!_tcscmp(resultdata, clobdata)) { _tprintf(_T("Succeeded!!/n/n")); } else { _tprintf(_T("Failed!!/n/n")); }
この項では、ODBCアプリケーションのパフォーマンスを向上させるためのいくつかの一般的なプログラミングのヒントを記述しています。
アプリケーションがデータソースからの接続および切断を頻繁に繰り返す場合、接続のプーリングを有効にします。再接続する場合に比べ、プールされた接続を使用する方がはるかに効果的です。
文を処理する回数を最小限にします。可能であれば、バインド・パラメータを使用して異なるパラメータ値に文を再使用できるようにします。SQLExecute
ごとに文を処理するのに比べ、一度文を処理して数回実行する方がはるかに効果的です。
アプリケーションで取得しないことを認識している場合にSELECT
文に列を含めないでください(特にLONG
列)。データベース・サーバー・プロトコルの性質上、アプリケーションが列をバインドする場合、またはSQLGetData
をバインドする場合のいずれの場合も、LONG
列がSELECT
文に含まれている場合は、ODBCドライバはLONG列全体の内容をフェッチする必要があります。
データソースを更新しないトランザクションを実行中の場合は、ODBC SQLSetConnectAttr
関数のSQL_ATTR_ACCESS_MODE
属性をSQL_MODE_READ_ONLY
に設定します。
ODBCのエスケープ句を使用していない場合は、ODBC SQLSetConnectAttr
関数またはODBC SQLSetStmtAttr
関数のSQL_ATTR_NOSCAN
属性をTRUEに設定します。
非常に多くの行がある表からデータを取り出すには、ODBC SQLFetch
関数のかわりにODBC SQLFetchScroll
関数を使用します。
同じSQL文が複数回使用される場合には、OCI文キャッシュを有効にします(StatementCache=T
)。
NUMBER
列をFLOAT
としてバインドすると問合せの実行が高速になります(BindAsFLOAT=T
)。
LONG
またはLONG RAW
のフェッチ中に、MaxLargeData=<value>
に設定するとパフォーマンスが最適化されます。
Ref Cursor
を戻す小さなパッケージ・プロシージャに対して大量のコールが行われるアプリケーションでUseOCIDescribeAny=T
と設定すると、パフォーマンスが向上します。
このトピックでは、次のODBCデータソース構成オプションのパフォーマンスに関連する事項を説明します。
トピック:
このオプションは、プロシージャ・コールからの結果セット(たとえば、RefCursor
)の戻しのサポートを有効にします。デフォルトでは結果セットが戻されます。
ODBCドライバは、RefCursor
パラメータが含まれる場合、プロシージャのパラメータ・セットおよびそれらのデータ型を判断するために、データベース・サーバーへ問い合せる必要があります。プロシージャが最初に処理および実行される際、この問合せが追加のネットワーク・ラウンド・トリップを発生させます。
このオプションは、LOBの挿入および更新を有効にします。デフォルトは有効です。
ODBCドライバは、LOBのパラメータが存在するか判断するため、INSERT
文またはUPDATE
文でパラメータのデータ型をデータベース・サーバーに問い合せる必要があります。INSERT
またはUPDATE
文が最初に処理および実行される際、この問合せが追加のネットワーク・ラウンド・トリップを発生させます。
SQL_TIMESTAMP
パラメータを適切なOracleデータ型でバインドします。このオプションがTRUE
である場合、SQL_TIMESTAMP
はOracleのDATE
データ型でバインドされます。このオプションがFALSE
である場合、SQL_TIMESTAMP
はOracleのTIMESTAMP
データ型でバインドされます(デフォルト)。
ODBC関数のSQL_CLOSE
オプション(SQLFreeStmt
)は、文に関連するカーソルをクローズし、すべての未使用の結果を破棄すると想定されています。アプリケーションは、SQLPrepare
なしで文を再実行しカーソルを再開させることができます。この通常のシナリオはしばらく休止状態のアプリケーションですが、同じSQL文を再利用します。アプリケーションが休止状態の場合に、関連するサーバー・リソースを使用可能にする場合があります。
Oracle ODBC Driverが階層化されているOracle Call Interface(OCI)は、カーソル・クローズ機能をサポートしていません。デフォルトでは、SQL_CLOSE
オプションはOracle ODBC Driverには影響がありません。カーソルおよび関連のリソースは、データベース・サーバー上にオープンされた状態で存在します。
このオプションを有効に設定した場合、データベース・サーバー上の関連カーソルをクローズさせることができます。ただし、解析済のSQL文は破棄されてしまいます。ODBCアプリケーションは、SQLPrepare
コールなしで再び文を実行することができます。ただし、実際にはODBCドライバは文を解析してからすべて実行することになります。このオプションを有効にした場合、一度文を解析し、それを繰り返して実行するアプリケーションのパフォーマンスには重大な影響があります。
サーバーの関連リソースを解放することが確実に必要である場合のみ、このオプションを有効にします。
アプリケーションがシングル・スレッドの場合、このオプションを無効にできます。デフォルトでは、ODBCドライバは、すべての内部構造(環境、接続、文)へのアクセスがスレッド・セーフティであることを保証しています。シングル・スレッドのアプリケーションは、このオプションを無効にすることにより、スレッド・セーフティのオーバーヘッドの一部を回避できます。通常このオプションを無効にすることにより、多少のパフォーマンスの改善がみられます。
「Oracle ODBCドライバ構成」ダイアログ・ボックスの「Oracle」オプション・タブの「フェッチ・バッファ・サイズ」をバイト単位で設定します。この値は、単一の問合せでアプリケーション・プログラムがリクエストする行数に関係なく、ODBCドライバがOracleデータベースからクライアントのキャッシュに一度にプリフェッチしてパフォーマンスを向上させるデータの行数を決定します。
通常一度に20行未満をフェッチするアプリケーションでは、低速なネットワーク接続上で動作する場合や非常に負荷の高いサーバーにアクセスする場合には特に、レスポンス時間が向上します。これを大きく設定しすぎると、レスポンス時間が悪化したり、メモリーを大量に消費したりすることがあります。デフォルトは64,000バイトです。アプリケーションに最適な値を選択します。
索引を含むDATE
列をWHERE
句で使用すると、データベースのパフォーマンスに影響する場合があります。次に例を示します。
SELECT * FROM EMP WHERE HIREDATE = ?
この例ではHIREDATE
列の索引を使用して、瞬時に問合せを実行できます。ただし、HIREDATE
は実際にはDATE
値であり、ODBCドライバによりTIMESTAMP
のパラメータ値が提供されるため、Oracleサーバーの問合せオプティマイザには変換機能を適用する必要があります。誤った結果(パラメータ値にゼロ以外の小数秒が含まれる場合に起こる可能性があります)を回避するには、オプティマイザでHIREDATE
列への変換を適用し、次の文で終わるようにします。
SELECT * FROM EMP WHERE TO_TIMESTAMP(HIREDATE) = ?
残念ながら、これによりHIREDATE
列の索引の使用は無効になり、かわりにサーバーによる表のスキャンが順次実行されます。表に多くの列が含まれる場合、これには時間がかかります。この状況を回避するため、ODBCドライバには「TIMESTAMPをDATEとしてバインド」
接続オプションが用意されています。このオプションが有効になっている場合、SQL_TIMESTAMP
パラメータはODBCドライバによりOracleのTIMESTAMP
データ型ではなくDATE
データ型でバインドされます。これにより、問合せオプティマイザでDATE
列の索引が使用できるようになります。
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Oracle® Database ODBCドライバ・オンライン・ヘルプ, リリース2 (12.2.0.2.0)
E86138-01
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