この図では、Oracle ODBC Driverアーキテクチャのミラー・イメージを両方向の矢印で接続された一連のボックスとして示し、情報のフローをサーバーへのリクエストおよびサーバーからのレスポンスとして示しています。左側にはUNIXプラットフォームが示され、右側にはWindowsプラットフォームが示されています。

一番上のボックスで表されているODBCアプリケーションは、ODBC APIを使用して、次のボックスで表されているODBCドライバ・マネージャにリクエストを送信します。ODBCドライバ・マネージャは、UNIX用のunixODBCドライバ・マネージャ(libodbc.so)とWindows用のMicrosoftドライバ・マネージャ(ODBC32.DLL)です。ODBCドライバ・マネージャは、ODBC APIを使用して、次のボックスで表されるODBCドライバにリクエストを送信します。ODBCドライバは、UNIX用のlibsqora.so.11.1およびWindows用のSQORA32.DLLです。Oracle ODBC Driverは、ODBC SQL構文をデータソースへのアクセスに使用できる構文に変換し、次のボックスで表されているOCIクライアントにリクエストを送信します。OCIクライアントは、波線で表されているネットワーク・トランスポートを介して、ボックスで表されているデータベース・リスナーにリクエストを送信します。データベース・リスナーは、データベース・サーバーにリクエストを渡します。データベース・サーバーはデータソースであり、上下に並べられた一連の円筒形で表されます。

リクエストとして受信されたSQL問合せはデータベース・サーバー上で実行され、結果はネットワーク・トランスポート上のOCIクライアントを介してデータソースからOracle ODBC Driverに返されます。Oracle ODBC Driverは、結果をODBC SQL構文に再変換します。ODBCドライバは、ODBC APIを使用して、変換された結果をODBCドライバ・マネージャに渡します。ODBCドライバ・マネージャは結果をODBCアプリケーションに渡します。

したがって、Oracle ODBC Driverにより、ODBCアプリケーションはODBCインタフェースを通じてOracleデータベースに読取り/書込みアクセスできます。