Oracle Net Servicesでは、分散型の異機種間コンピューティング環境における、企業全体の接続性に関するソリューションを提供します。Oracle Net Servicesによって、複雑なネットワーク構成および管理が単純化され、パフォーマンスは最大限に向上し、ネットワーク診断機能も改善されます。
Oracle Net Servicesのコンポーネントの1つであるOracle Netでは、クライアント・アプリケーションからOracleデータベース・サーバーへのネットワーク・セッションを可能にします。ネットワーク・セッションの確立後、Oracle Netはクライアント・アプリケーションとデータベース・サーバー間でデータ転送を行います。クライアント・アプリケーションとデータベース・サーバー間の接続の確立および維持、およびメッセージの交換を担当します。このようなジョブの実行は、Oracle Netがネットワーク上の各コンピュータに配置されることにより可能になります。
ネットワーク・セッションは、リスナーの助けを借りて確立されます。リスナーは、データベース・サーバー上に常駐する別プロセスです。リスナーはクライアントからの着信接続リクエストを受信し、サーバーへのこれらのリクエストの通信量を管理します。
リスナーはクライアント・リクエストを仲介して、サーバーに渡します。クライアントがサーバーとのネットワーク・セッションをリクエストするたびに、リスナーが実際のリクエストを受信します。クライアントの情報とリスナーの情報が一致すると、リスナーはサーバーへの接続を許可します。